「淀ちゃん」のような寄鯨(よりくじら)は北海道内だけでも年間100件!寄鯨調査車両購入に支援を

寄付先

NPO法人 ストランディングネットワーク北海道 Stranding Network Hokkaido SNH

「淀ちゃん」のような寄鯨(よりくじら)は北海道内だけでも年間100件!寄鯨調査車両購入に支援をの画像

ストランディングネットワーク北海道

支援総額

1,867,250円

/ 1,800,000円

186%
180%
100%
  • 支援総額

    1,867,250円

  • 支援者数

    207人

  • 残り

    終了

  • 開始日

  • 終了日

キャンペーンは終了しました

東京都市大学(古生物学) 中島保寿先生から応援メッセージをいただきました。

2023/3/22 15:15

東京都市大学(古生物学) 中島保寿先生から応援メッセージをいただきました。のメインビジュアル

はじめまして。古生物学者の中島保寿です。

私は「海にもどった動物たち」の進化をテーマに、骨の化石の研究を行っています。そして、「ストランディングネットワーク北海道」のクラウドファンディングを応援しています。

なぜ化石や地層を研究している古生物学者が、ストランディングの調査を応援しているのか?それには、いくつかの理由があります。

わたしたちの祖先は、もともと水中で生活する魚でした。そして、約3億7500万年前の古生代に、陸上で生活できるようになりました。陸上での生活を手に入れた私達の祖先は、爬虫類や哺乳類へと進化していきましたが、その後、また海に戻っていったものたちがいます。

海に戻った動物たちのなかでも、魚竜や首長竜、モササウルスといった、中生代の海の爬虫類たちは、化石としてよく見つかります。しかし、これらの生物が、いつ、なぜ、どうやって海に戻っていったのかについては、まだまだ、謎に包まれています。

わたしたち古生物学者が絶滅した動物の生きざまを解明していく上で、一番大切なことの一つが、現在生きている動物を観察することです。とくに私の研究では、ストランディングネットワーク北海道が集め、調査しているイルカやクジラ、アシカ、アザラシなどの動物が重要です。

なぜならイルカやアザラシもまた、陸から海に戻っていった動物たちであり、その体には、進化の謎を解明するヒントが隠されているからです。

イルカやアザラシの遺体を調査し、標本として保存しておけば、これらの動物について理解できるだけではなく、化石としてしか見つからない絶滅した生物を研究する上でも、たいへん役に立っています。

ですから、ストランディング調査を応援することは、生物学者を助けるだけではなく、私達古生物学者を含め、たくさんの研究者をサポートすることにつながるのです。

さて、現在ストランディングネットワーク北海道は、現在調査用バンの購入を目指しています。これには、化石と動物という違いはあれど、同じフィールドワーカーとして共感しました。

漂着生物の調査も、発掘調査も、多くの人手が必要ですし、たくさんの道具や機材を運ぶことも不可欠です。そして調査後は、何100kgもの標本を運ぶことも少なくありません。

自然のものを扱うので、汚れや匂いはつきものであり、レンタカーでは、特に気を使わなければいけません。なによりレンタカーは、調査ごとに借りなければならず、膨大なコストがかかってしまいます。

そこで、ぜひ皆様の力で、ストランディング調査に使える大きな車をプレゼントしてあげてほしいと思うのです。

生態学や古生物学のように、生物の生きざま、進化、地球環境など自然のものを扱う研究は、「自然史科学」としてまとめられます。自然史科学は、私達が自然を正しく理解し、守り、未来永劫共存していくために、重要な役割を果たしています。

しかし、自然史の研究にはお金がかかります。そして、未来に投資する研究である以上、すぐに利益に結びつきづらいのも事実です。だからこそ、市民の皆様の理解と、協力が不可欠なのです。

みなさん、「ストランディングネットワーク北海道」の挑戦に、力を貸して下さい。

よろしくおねがいします!

東京都市大学 中島保寿


← 活動報告一覧へ戻る

〒0418611

北海道函館市港町3-1-1北海道大学松石研究室

https://kujira110.com/

代表:松石隆

団体を見つける
  • 社会課題から探す
  • すべての団体から探す
  • キャンペーンを探す
Syncableについて
関連サービス

Syncable Logo Image
© 2021 STYZ Inc.All rights reserved