「淀ちゃん」のような寄鯨(よりくじら)は北海道内だけでも年間100件!寄鯨調査車両購入に支援を

寄付先

NPO法人 ストランディングネットワーク北海道 Stranding Network Hokkaido SNH

「淀ちゃん」のような寄鯨(よりくじら)は北海道内だけでも年間100件!寄鯨調査車両購入に支援をの画像

ストランディングネットワーク北海道

支援総額

1,867,250円

/ 1,800,000円

186%
180%
100%
  • 支援総額

    1,867,250円

  • 支援者数

    207人

  • 残り

    終了

  • 開始日

  • 終了日

キャンペーンは終了しました

新種クロツチクジラ

2023/3/20 13:54

新種クロツチクジラのメインビジュアル

2019年8月にクロツチクジラが新種として認定されました。北海道沿岸では知床からオホーツク海に生息しています。この海域で捕鯨をしていた人は,通常のツチクジラと区別していたようですが,科学者の目に触れる機会がなく,長年ツチクジラと混同されていました。我々ストランディングネットワーク北海道が収集した標本を遺伝分析した結果,2013年には新種である可能性が高いことをつきとめ,国際学術雑誌に発表されました。更に集めた標本の遺伝子解析に加え,欧米の博物館にも所蔵されている近縁種の標本との外部形態の比較を国立科学博物館研究チームとともに行い,新種として認定されるに至りました。クジラの新種が認定されたのは,2003年のツノシマクジラ以来です。

この間,クロツチクジラが漂着するたびに,地元の方々の多大な協力をいただいて,調査と標本収集を行いました。猿払村に新鮮な個体が漂着したときには,海生哺乳類を研究した経験のある漁協職員がいち早く写真に収めてくれたため,体色や体表面の傷など,貴重な情報が残りました。また,羅臼では,今まで何度も漂着しており,そのたびに,ハンターでもある漁師の桜井憲二さんの多大な協力をいただき,標本を回収しました。時には熊の気配を感じるような場所で作業する場合もあり,熊の生態を知る桜井さんがいなければ,我々は現場に近づくことすらできませんでした。

でも,クロツチクジラは自分たちが新種認定されたことを知りません。今まで通り,北の海を悠々と泳いでいます。ホエールウォッチングなどでもなかなか見かけることは少ないですが,新種の鯨に思いをはせながら海を眺めると,今までとは少し違う光景に見えるかもしれません。

クロツチクジラの科学的イラスト:渡辺芳美(国立科学博物館)


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代表:松石隆

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