【シリア北西部:大地震に対する緊急人道支援報告】
2023/2/11 10:47
【緊急支援概要】
この度SSJが募るトルコ南部・シリア北西部の大地震に対する緊急支援にご協力頂いた皆様、誠にありがとうございます。SSJは迅速にシリア北西部で最も被害が甚大である非政権支配地域、アレッポ県ジュンダリスとイドリブ県ハーレムの2地域で緊急人道支援活動を行っています。被災した結果、家を失い、路上生活やキャンプ生活を続けている人々に対して、毛布、食料などを迅速に届けています。家を失った人々にはあまりにも残酷ですが、日中でも氷点下を下回るような凍てつく寒さが被災者の方々を襲っており、瓦礫の下から助け出された生存者の方々の命は危機にされされ続けています。SSJは日本のNPOで唯一、現地スタッフを持つ団体として、被災者の命を守るため、最も被害を受けている地域にて、緊急人道支援活動を行っています。また、Syncableで頂いた寄付金が運営会社から振り込まれるまでのタイムラグにつきましては、SSJは団体の資金貯蓄を一時的にすべて地震の緊急支援に回すことによって対応しています。今回、Syncable運営会社様にお問い合わせさせて頂き、今回のキャンペーンにかかる6%の手数料を免除して頂くことになりました。よって皆様から頂いたご寄付は全額地震への緊急支援に使用させて頂いております。
※こちらのページは支援活動の進捗状況に伴って更新させて頂きます。
画像 1 ©︎Stand with Syria Japan
【支援活動地域】
今回、SSJは現地スタッフによる被災現場のリサーチの結果、非政権支配地域である、シリア北西部アレッポ県ジュンダリスとイドリブ県ハーレムの2地域で緊急人道支援活動を行っております。2地域は下の地図(画像2)をご覧いただくと分かるように、震源から非常に近く、シリア国内では最も甚大な被害が出ている地域です。政権の虐殺から逃れてきた国内避難民の方々が苦しい状況の中でも懸命に生き抜いてきた場所であり、このような大地震において脆弱であることは間違いありません。画像3が地震直後にハーレムで我々の現地スタッフが撮影したものであり、被害の大きさが見て取れます。ほとんどの建物が一瞬にして倒壊し、そこに強く生きていた人々の生活は一瞬にして破壊されました。そこでSSJはこれらの地域で緊急人道支援活動を行うことを決定しました。
画像2 ©︎Stand with Syria Japan
画像3 ©︎Stand with Syria Japan
【緊急支援:食料】
被災者の方々の命を守るためにまず欠かせないのが、緊急の食糧支援です。被害地域では、食事を作る食堂すら用意できない状況のため、少し離れたアフリンという地域で調理し(画像4)、車で支援現場に迅速に届けています。寒い中、路上やキャンプで待っている被災者の方々のために、その一人一人に暖かい食事を配布しています。
画像4 ©︎Stand with Syria Japan
画像5 ©︎Stand with Syria Japan
【緊急支援:衣類毛布】
被災したシリア北西部では、連日氷点下に達する寒波が到来しており、被災者の方々の生命は危険な状態です。瓦礫の中から助け出された方々や避難された方々は文字通り着の身着のまま逃げていているため、衣服や毛布などの数も不十分です。建物はほとんど倒壊してしまったため、凍てつく寒さの中、人々は路上で支援が来るのをずっと待っています。このような状態で被災者の方が凍死してしまったという非常に悲しい報告も受けています。危機的状況に迅速に対応するため、SSJでは現地スタッフを通して衣服、毛布などを配布しています。
画像6 ©︎Stand with Syria Japan
【緊急支援:トイレ、シャワー室の建設】
非政権支配地域では、政府からの公的支援はもちろん、国際社会からの支援も入っていないので、トイレ・シャワー室などの衛生関係のインフラが避難所に備わっていません。このような状態では、コレラ菌をはじめとする感染症が拡大し、新たな危機を発生させる可能性があります。よってSSJでは避難所にトイレ、シャワー室などの衛生インフラを建設し、被災された人々の健康、人間としての尊厳を守ります。画像7は建設のためのセメントを運び込んでいるところです。
画像7 ©︎Stand with Syria Japan
画像8©︎Stand with Syria Japan
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