みんなでつくる民間図書館〈本棚編〉
2023/3/30 15:29
情報ステーションの民間図書館で活動するボランティアの皆さんの、もっとも個性が出るところの一つが、書棚に本を並べる「排架」(配架ともいいます)です。
書店の棚は店員さんが、公共図書館の棚は館で働く司書さんやスタッフの方々が、その時々のテーマに合わせて本を選んで並べています。大概、棚の端から端までぎっしり並んでいたり、表紙の面を見せてレイアウトしたり…。いろいろな本に出合える半面、余白がない気もしますね。
民間図書館の新規開館の際は、「空の状態」の本棚から始まります。テーマも、並べる分量もボランティアの皆さんの発想にお任せしています。新規開館の際、持っていく本の冊数は限られているため、ボランティアさんが見てピピっときた本をピックアップしてもらい、並べているとだんだんテーマが見えてくる、という形式で棚づくりをしています。
入れ替えの際も、今ある本と新しく入れる本、どんな風に配置しようかと、考えながら入れていきます。
まるで今ある食材の組み合わせで逸品を作る、コックさんのようですね。
そうして作られた棚だから、同じ本でも隣との組み合わせが変われば、手に取る人も変わりますし、どの棚も本を並べた意図というか、「隠れテーマ」があるのです。民間図書館を利用する際は、ぜひ1つ1つの本だけでなく棚の本の組み合わせも見て、隠れテーマを探してみてください。(よ)
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