2022年8月のキャンペーンでは、皆様からのご寄附で、2つのベンチ型の寄贈本回収ボックスを設置することができました。寄付者の皆さん、本当に有難うございました!
今回は第2弾として、さらに6台の「BOOKベンチ」を設置することで、そこいら中にボックスがあるようにしたいです。よろしくお願いします!
ストーリー
みなさんこんにちは、私たち情報ステーションは、地域に人が集まる交流空間を増やすことを目的に、民間図書館の開設運営を行っている、まちづくりのNPO法人です。
寄贈本回収「BOOKベンチ」設置へのご支援ありがとうございました(4月8日追記)
2月15日から3月31日の期間中、多くの皆さまから寄附でのご支援、並びに情報シェアをいただき、本当にありがとうございました。
また期間中に開催した「春の本まつり」など各種イベントでも、BOOKベンチへのご支援のお声がけをいただき、大変感謝しています。
おかげさまで、50人の方から、12万2,286円のご支援をいただくことができました!何よりも、前回を上回る寄附者数で、情報ステーションの活動にご賛同いただける方が増えたことを大変うれしく思っています。
寄附いただいたみなさまへは、改めてお礼のご連絡とともに、お礼の品の発送・命名のご相談をさせていただきますので、よろしくお願いいたします!
今回のキャンペーンでお預かりした寄附金額で、新たに2つのBOOKベンチを設置する予定です。寄贈本回収ボックスの命名・設置状況は、引き続き本プロジェクトの活動報告と、支援者の皆さまへのメールにて、ご報告していきます。
今後とも情報ステーションと民間図書館を、どうぞよろしくお願いいたします。
情報ステーションの民間図書館について
船橋市を拠点に2006年から図書館の開設運営をスタートし、2023年現在、全国に延べ121館の民間図書館を開設してきました。
昨年は福祉施設や老人ホームなど、6館の新規図書館を開設しています。
民間図書館の蔵書は地域の皆さまからいただいた寄贈本です。寄贈いただいた本は、新しい図書館を開設するために、また既存の図書館の本の定期入れ替え等のために使います。図書館利用会員の方から本のリクエストを受けるほか、それぞれの図書館で利用者の年代や設置場所の特性に合わせて、ボランティアメンバーが本を選んで各地に送り出しています。
定期的に本の入れ替えを行うことで、地域の利用者とともに成長・変化していくのが、情報ステーションの民間図書館の特長なのです。
本を選定するボランティアは、訪れた人が足を止めて、本を手に取って、図書館と本を通して同じ地域の人と出会うことを期待して、それぞれの図書館に、選書した本を送り出しています。
人が動けば経済も動き、街を知り人と出会うことで文化が生まれていきます。そんな経済と文化の持続的発展を目指し、地域の中で世代を選ばず交流がもてる場所を増やしたいと、活動を続けています。
寄贈本回収ボックスとは?
図書館開設の需要にこたえるため、現在寄贈本の回収キャンペーンに力を入れています。千葉県北西部地域ではご自宅に伺っての本の回収、また図書館でのイベントの際の寄贈本の受付や、蔵書ステーションでの受入れを行っていますが、まだまだ本が不足しています。
そこで、皆さんに気軽に書籍を持ち寄っていただける、寄贈本回収ボックスを、図書館やその他の施設に設置を進めています。
ぜひぜひ設置費用をご寄付ください!
<ゴールイメージ>
寄付金5万円に1つ、寄贈本回収ボックスを作成して駅の近くや商店街など設置します。
(回収ボックスそのものだけでなく、設置に関わる諸費用にも使うので、その点ご了承ください。)
ちなみに、寄贈本はいつでも受付けていますが、千葉県北西部であればご自宅まで本の回収に伺います。回収ご希望の方はoffice@infosta.orgまでご連絡ください。皆さまから頂いた本は大切に活用させていただきます。全国の情報ステーションの民間図書館に本が届けられ、多くの人の手に渡って楽しんでいただけると思うと嬉しいです。
郵送・宅配便はいつでも受け付けています。千葉市野呂町蔵書基地まで直接お送りください。(送料はご負担願います)
〒265-0053
野呂団地あおぞら図書館(千葉市野呂町蔵書基地)
千葉県千葉市若葉区野呂町1793-143(TEL:047-409-4680)
情報ステーションの活動の目的
船橋市は人口64万人の「中核都市」ですが、都内通勤率36%と東京のベッドタウン的性格を持っています。その中で日本全体と同様に「大家族→核家族→シングル」化が人口増の中で進んでいます。(平均世帯人数:1985年3.0人→2005年2.4人→2020年2.2人)
人口増に伴う表面的賑わいの中で地域との絆を持たない家庭が増え、職場・学校以外での交流の場を持たない大人・子供が地域での行き場を失っており、団塊ジュニア主導の高齢化と孤立化は今後深まると予想されます。公共機関は財政的な余裕を失い、「公助」に替わる「自助」「共助」に期待せざるをえません。そのため、情報ステーションは孤立の拡大を防ぐことがこの地域の社会課題との認識をベースに「多世代交流が自然に生まれるまちづくり」を事業の目的としています。その活動範囲は船橋市だけに限りません。同じ課題を抱える日本全体の地域を視野に入れています。
寄贈書籍を使いボランティアが運営する民間図書館というアイデアは上記課題に対する一つの解決策と考えています。図書館事業を通じた住民、企業、行政の交流をキーとして地域を覆う課題に対する多様な解決策を生み出すことを目指しているのです。
情報ステーションの活動状況
代表の岡直樹が大学時代(2004年)に千葉県船橋市でまちづくりをテーマとする団体として創設しました。地域情報を集めたWEBサイト運営やイベント開催などの事業からスタートし、2006年に地域の交流空間として誰もが気軽に集える場所を作ろうと、民間図書館事業を立ち上げました。コロナの影響を受けながらも地域の活動を支援する「まちづくりサポート事業」(地域の祭り等イベントに関わるWEB制作管理、チラシ配布、ボランティア募集と運営業務委託、資金調達)も継続して実施しています。
理事には継続して、地元企業経営者、一般企業に勤務する近隣住民、公立図書館スタッフ等の参加を仰ぎ、実際の活動では自治体との連携も進めています。
毎月の理事会は、リアル参加者+リモート参加者の間で具体的案件に加えて大きな方向性についての議論を行っています。
情報ステーションのボランティア活動
情報ステーションのボランティアについては、広報誌(2022年4月号)で以下の内容を代表が記事を掲載しています。
・地域のNPOが地域のボランティアの機会を創出することに価値がある。
・情報ステーションのボランティアは好きな時に好きなだけ参加できる。
・一般的なボランティアイメージは社会貢献や無報酬が先行しているようだが情報ステーションでは自発性を尊重する。
上記方針に基づき、2021~2022年の民間図書館事業の重点目標は「ボランティアの活躍できる環境をつくる」を第一とし「みんなでつくる民間図書館」の実現を目指しました。
具体的には以下の通りです。
①ボランティアDAY(蔵書登録、蔵書整理等)開催と方法見直し
②ボランティア説明会(新規ボランティア希望者に活動内容を紹介)隔月開催
③ライブラリーカンファレンス(図書館運営ボランティア、利用者、全ての人を対象とした情報及び意見の交換会)再開
現状として、HP、fb、メール、ボランティア募集サイトを活用して経験者に加え新規参加者の拡大に努めています。実施状況は以下の通りです。
①ボランティアDAY→蔵書登録、整理等の業務は毎週1+α回実施(毎回1~10名超の参加者)。2021年10月、2022年7月に2つの拠点(袖ヶ浦図書館、北口図書館)での大規模な蔵書点検作業を行い、前者で8名、後者で20名超のボランティアを集め、袖ヶ浦では近隣への寄贈書募集チラシの配布を新たに行った。
2022年10月には千葉県市川市のショッピングモールで絵本イベントを開催。大学生中心に述べ20名のボランティアが運営に参加した。
②ボランティア説明会→隔月開催を実現し、新規ボランティアを獲得した。参加者は2名~6名で中学生から社会人までの幅広い範囲をカバーした。
③ライブラリーカンファレンス→2021年10月、2022年4月に実施。利用者も含めて本棚リニューアル、新規利用者拡大等についてボランティアとの意見交換を行った。参加者はボランティアと図書館利用者他、人数は前者で4名、後者で7名であった。
上記ライブラリーカンファレンス開催と連絡ノート、メール、SNSグループなどの活用により、コミュニケーションの機会を作り、出し合った意見を基により活動しやすい環境づくりを心がけています。一日限りの単発ボランティアDAY参加者には、当日の説明案内に感想や意見を書き込めるフォームのQRコードも配布し、活動後に入力してもらうよう声がけしている。その意見を参考に告知や活動方法をブラッシュアップしています。また、自然に発生する活動中の会話も貴重な情報収集の機会であると捉えており、毎回担当者の活動報告に記録し共有しています。作業時間はボランティアの都合に任せているので、随時、作業中の会話の中で参加の動機、感想、意見を利く形を取っています。担当者には会話が得意でない者もいますが、徐々に慣れて自然に上手に話を聞くようになっています。聞きとった内容はFBのメッセンジャー等で団体内で共有しています。
実際の活動時には、先ず団体としての目標と活動の目的を参加者と共有し、その上で、その日に行う活動内容と手順について担当者が説明を行います。(例えば蔵書登録等であればパソコンを実際に操作しながらオペレーション説明を、蔵書整理であれば実際に本棚の前で本を手にして整理方法など) 参加者には興味のあることを自主的に行ってもらうことを心がけています。初めての参加者が多いボランティアDAYでは、開催中は必ず担当者1名以上が常駐し、困り事の相談や安全管理を行っています。また、継続的参加の窓口ボランティアに対しても、メーリングリストや活動連絡ノートなどで常にコミュニケーションをとり、活動に対する不安払拭に努めています。ボランティアが操作する蔵書システムも独自に開発したものであり、継続的に操作に関する要望や問題点をすくい上げフィードバックすることで誰でも簡単に操作できるシステムの安定供給に努めています。 (ボランティア向けのメーリングリスト対象者数300名超。)
自発的な活動を目指すことは達成できており、書籍移動等の単純作業から難度の高い登録、配架を自由に担当してもらっています。できれば上記説明会、カンファレンス以外に組織づくり等のテーマで話し合える機会を設けたいと思っています。(誰でも参加できるリアルイベントである「暑気払い」「忘年会」がその役割の一部は果たしているとは思うのですが…。)