終了まで残り2日!代表挨拶
2022/12/27 10:31
皆様、こんにちは。インターンの野地です。
紛争地域の支援活動と情報発信のために行動する若者たちの「令和の松下村塾」を作りたい!インターバンドのサポーター募集キャンペーンは、明日の23時59分を持ちまして終了となります。
皆様のお力添えにより、現時点で13名の方からご支援をいただいており、目標の26%達成しております!これまでご支援・拡散にご協力いただきました皆様、ありがとうございます。
終了を間近に控えた本日は、代表小峯より皆様へ、ご挨拶をさせていただきます。
代表・小峯よりごあいさつ
平和構築支援NGOインターバンド代表の小峯茂嗣です。
インターバンドのマンスリーサポートキャンペーン期間の最終日、12月28日まであと1日となりました。明日が最終日です。この間、継続支援を申し込んでくださった方々にはあらためてお礼申し上げます。
ここでは今回のマンスリーサポートキャンペーンについての僕の想いをお話しさせていただきたいと思います。
そもそも僕が国際紛争というものに関心を持ったきっかけは、医師だった私の祖父が軍医として中国戦線で戦死したことや、私の父が3歳で戦争遺児になっていたことがあります。
今、自分が人の親になって思うのは、戦争というものは父と子の時間というものすら奪ってしまうのだということです。そういったことから、僕は世界の紛争というものについて学び、取り組んできました。
今の若者たちも違った意味で、世界の紛争をとらえているような気がします。
テロ対策の名のもとにいろいろな規制ができたり、北朝鮮のミサイル問題やウクライナへの侵略戦争が自分たちの生活に影響を及ぼしていることなどから、もしかしたら今の若い人たちは、自分たちがすでに紛争にまき込まれているという不安が強いのではないかと思っています。だから世界の紛争というものに正面から向き合っていきたいという想いを持つ人たちが、インターバンドに集まってくれているのだと思っています。
昨年2月にミャンマーで国軍がクーデターを起こし、民主化運動への弾圧や、少数民族への軍事攻撃を行うようになって、インターバンドもこのミャンマーの問題について何か行動を起こさねばと思っていました。たまたまその時にひとりの大学生がインターバンドの活動に興味を持ってくれて、このミャンマーの問題に取り組もうと話しました。そうしているうちに、一人また一人と学生たちが集まるようになり、この一年で20人近くの大学生・大学院生がインターンスタッフという形で関わってくれました。
インターバンドの特徴としては、学生インターンに責任を持ってタスクを全うさせるというところがあります。
これは僕の方針として、インターンとして関わってくれている間に、外部の人に示せる実績を積んでもらいたいという願いがあります。単に事務的な補助をするだけのインターンという考え方は全くありません。そうしなければ彼ら彼女らに、時間を費やしてくれた意味を持ってもらえないからです(もちろん事務仕事も大切です)。私は学生インターンたちに、外部の協力者、国会議員や外務省、国際機関の方、海外のパートナーたちとの直接のやり取りも任せています。ホームページの管理や、SNSのログインもみんなができます。
当然、リーダーとしては、心配や不安もよぎります。何か失礼なことをしでかさないか?何か団体の信頼を損なうようなことをしてしまわないか?といったことです。それでも最終的には代表である僕が責任を取るから…という気持ちでみんなを信頼して、任務を全うしてもらいたいと思っています。
そしてミャンマー和平アクションで学生インターンチームは、国内避難民支援のためのクラウドファンディングを成功させたり、オンラインで、アジアやアフリカの学生たちとつないでミャンマー問題を議論する国際会議を実施するなど、目に見える形で成果を出してくれました。
そしてここからは嬉しい誤算なのですが、僕は彼らがミャンマーの問題にだけ集中して取り組んでくれるだけで感謝だったのです。しかしみんながプロジェクトに取り組む中で、インターバンドの広報や組織運営、また他の地域のプロジェクトとしてカンボジアにも取り組んでいきたいという声が高まってきたのです。
インターンを単なる事務作業の補助者として扱うのではなく、プロジェクトの実行主体として接してきたことから、彼ら彼女らはインターバンドをより良いものにしていきたいという気持ちが高まってきたように感じました。その想いを受け止めたいと思い、僕はインターバンドを、彼ら彼女らのような若者が平和のために行動を起こせるように、しっかりとした活動拠点とサポート体制を整えようと、今回のマンスリーサポートキャンペーンに取り組むこととしました。
最近の若者は無気力、無関心などと言われていることを耳にします。しかし僕は、彼ら彼女らと一緒に仕事をして、イキイキと取り組む様子を見る中で、もしかしたら大人たちが若者たちの気力や関心を奪っていることがあるんじゃないか、何かをやりたい想いがあっても、なんだかんだ言って、それをあきらめさせてしまうところがあるのじゃないかと思うようになりました。そして僕は、大人が腹をくくって、若者たちに責任を持たせて仕事を任せれば、思いもよらぬ結果を出してくれることを目にしてきました。
これからさらに、彼ら彼女らのような若者たちが、平和に貢献する新たな「バンド」を作っていくようになります。そういった数多くの「バンド」をコーディネートする拠点としての事務局を整えることが必要だと感じています。
昔も今も、若者たちは秘めたる想いを胸に抱えていると思います。インターバンドは設立から30年経ちました。その間に関わって来た若者たちの中には、今では国連機関やJICA、NGO、開発コンサルタント、また僕のような大学教員となって平和構築に取り組む者が数多くいます。その一人一人が平和に貢献したいという想いを持ち、インターバンドでの活動の中でその想いをぶつけあいながら、自分の志を磨いてきたのだと思います。
インターバンドの「バンド」とは、同じ志を持って行動する小集団という意味です。これからもっともっと若者たちに、主体的に平和に貢献できる「バンド」を立ち上げてもらって、それらをつなぎ合わせて盛り立てていくインターバンドでありたいと思います。
小峯茂嗣
特定非営利活動法人インターバンド代表
また、メッセージ動画もございますので、ぜひ、ご視聴ください。
代表メッセージ:
1ヶ月以上にわたって開催してきました本キャンペーンですが、いよいよ明日で終了となります。毎日の活動報告、SNSの更新、個別メッセージ、イベントなど、たくさんの取り組みをしてきた中で、情報発信の難しさを感じながらも、皆様からの応援に励まされ、続けてくることができました。残り2日、スタッフ一同、最後まで走り切りたいと思いますので、どうぞ応援のほど、よろしくお願いします。
明日は、いよいよ最終日です!!お楽しみに!
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