Q:通常避妊と緊急避妊って何が違うの?
2022/9/25 18:33
通常避妊とは、妊娠を望んでいない時に性行為の前から計画的に行う避妊のことを指します。一方で、緊急避妊とは、避妊をしなかった、避妊に失敗した性行為の後ににんしんを防ぐための避妊のことを指します。
通常避妊には、コンドームの使用、低用量ピルの服薬、ミレーナを入れることなどがあげられます。
この中でも、低用量ピルやミレーナは女性が主体的に行うことのできる避妊方法です。
メリットは高い避妊効果が期待できること、生理痛やPMSにも効果があることなどです。対してデメリットは飲み忘れてしまう可能性があること、毎日服薬するものなので、薬代が高くなってしまうこと、などがあげられます。
次に、ミレーナとは、子宮内に装着する3㎝程度のT字型の器具のことで、ホルモンを直接子宮に放出することで、避妊の効果があるとされているものです。
1度装着をすれば、5年間の避妊効果が期待できるだけでなく、月経困難症等の治療にも高い効果を発揮すると考えられています。
また、経産婦であればほとんど痛みを感じませんが、未産婦の場合にはある程度の痛みを感じるとされています。
一方で、緊急避妊は通常避妊とは異なり、性行為の後ににんしんを防ぐために行います。その最も一般的な方法が緊急避妊薬の内服です。
日本で使用されている緊急避妊薬はノルレボ錠という薬で、性行為から72時間以内に服用することで約85%の妊娠を防ぐことが出来ます。
※LNG:レボノルゲストレル(緊急避妊薬) EC:緊急避妊
この薬は『受精卵を作らないこと』と『受精卵を子宮内膜で着床させない』などのという働きによって妊娠を防ぐことが出来る一方で、不正出血、吐き気などの副作用をもたらすことがあること、72時間以内に服用することが望ましいという時間的な制約があること、1錠8000円~15000円という高価な薬であり金銭的な制約があることなどがデメリットとして挙げられます。
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