【活動報告#2】これ以上不幸な動物を増やさないために 〜ホームレスアニマルへの避妊・去勢手術の重要性〜
2022/9/29 21:41
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動物の不妊手術は、紛争地域では最優先事項ではないように思われるかもしれませんが、ホームレス動物の増加を抑制することは、実際、以前にも増して重要になってきています。
避妊・去勢手術は、ホームレス動物の増加を防ぐと同時に、すでに保護されている動物へのケアを継続するための最も人道的な方法です。犬や猫の個体数が比較的安定していれば、質の高いケアを維持しやすくなります。出生率を下げれば、資源が確保でき、病気の蔓延を防ぎ、地域社会が安全になり、動物たちがより健康で長生きできるようになります。
■ホームレス動物へのケアの危機
戦争が始まってから、シェルターへの保護要請は劇的に増加しました。春になると増えるのが通例ですが、今年はホームレスの動物が急増しています。ウクライナでは今、国外脱出する人の数が増えているのに、生まれてくる動物の数は増えています。シェルターは過密状態、ボランティアの家には動物たちが押し寄せています。適切な避妊・去勢手術が行われないと、この状況は文字通り動物の繁殖地となります。
さらに、毎日新しい子犬や子猫が発見されるため、それらを適切に検疫することがますます難しくなっており、その結果、ボランティアやシェルターにすでにいる他の動物たちの健康リスクも生じています。また、適切な食事が与えられず、過密な環境で飼育されているため、免疫力や行動に問題が生じることも少なくありません。
子猫や子犬の世話は、シェルターで最も多くの資源を必要とします。新生児の子猫は24時間体制で世話をする必要がありますし、高齢の子猫や子犬は里親になる可能性を高めるためにワクチンやトレーニングが必要です。さらに、幼い動物たちの免疫システムは、シェルターの環境に適応していないため、病気になりやすいのです。
■動物たちの生活向上
不妊・去勢手術は、動物の寿命を延ばすという効果もあります。2つの研究(ジョージア大学が7万頭以上の犬を対象に行った米国の研究、およびBanfield Pet Hospitalsが220万頭の犬と46万頭の猫を対象に行った研究)によると、両種において寿命と避妊手術の間には強い相関関係があることが分かっています。避妊・去勢手術を受けた犬は、受けていない犬よりも約20%長生きする傾向があり、避妊手術を受けた猫は39%、去勢手術を受けた猫は62%長生きしています。
私たちは、先月だけで229件の手術を成功させています。動物愛護のために献身的な活動を続ける一方で、手配やスケジュール管理などの負担を担っています。また、各地域のボランティアが診療所を訪れ、写真や領収書、場合によっては獣医師の診断書など、詳しい報告書を提供してくれています。
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1匹の動物の避妊・去勢手術の費用は約25ドル(日本円で約4000円)です。仮に100万円の資金があれば、約250匹のペットの避妊手術を行うことができます。
クラウドファンディングもいよいよ明日で終了となりますが、これ以上不幸な動物が増えることのないよう、みなさまのお力をお貸しください。
ぜひ温かいご支援を宜しくお願いいたします。
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【御礼・特典】
300,000円
・動画付きお礼メール
・活動報告(随時)
・シェルター施設内にお名前の掲載
・シェルター完成報告会のご招待 ※オンライン実施
・現地スタッフとの座談会参加権利 ※シェルター完成報告会参加時のみ