こどもたちが安心して学べる環境を実現したい! 滋賀朝鮮学校の屋上防水プロジェクト!

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準学校法人 滋賀朝鮮学園

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滋賀朝鮮学園

支援総額

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『ウリハッキョマダン』24

2022/9/24 13:09

『ウリハッキョマダン』24のメインビジュアル

*2年前(2020年)に発刊された『ウリハッキョマダン冊子』の文を紹介いたします。

【浪のまにまに漂えば~セパドとマダン、出会いと願い】

德永 信一

 今から27年前、いずこから吹いてきた風の影響か、琵琶湖の湖面に小さな浪が立ちました。気づいた人はごく少数でしたが、どれほど小さくてもこの波は間違いなく、「新しい波」(=セパド)でした。

 当時無年金状態だった在日コリアンの高齢者・障がい者に対して、大津市が福祉金を支給したことを契機に、民族団体等の協力を得て人権を考える高校生の集いが開催、この名称が「セパド」…名付け親は昨年ご逝去された安徳烈さんでした。縁あってその推進役を私が拝命したのですが、実は当時、私は家族との離別死別が重なって名実ともに天涯孤独、身も心も引きちぎられズタズタの状態でした。でも、この取り組みを通して多くの人に出会い、多くのぬくもりをもらい、裡にこもっていた熱量を引き出してもらいました。以来十年、折々の最大瞬間風速を得て、時には波濤のように大きく、時には幽かなさざ波として、途絶えることなく波は立ち続けました。03年春、滋賀ハッキョのグランドで季節外れの雪に見舞われた中での「セパド」は寒さを吹き飛ばす熱気に溢れ、特に思い入れ深いものとなりました。

 その3年後、同じグランドで高野真知子さんが、「私、ここでマダンしたい!」と発声…これが契機となりその夏、第1回のウリハッキョマダンを開催することになりました。私が出店の担当者(以来十年テキ屋の元締?)として考えたことは、それぞれ身近な生活の場所で人権課題と日々厳しく向き合っている人たちが、年一回集える機会にしたいということ、また、食品衛生上の問題を一切起こさないことの2点でした。財源は協賛広告を募ることにしましたが、当日のイベントだけでなく「マダン」への思いを訴え、共感の輪を広める地道な運動(=戦い)自体が「マダン」だ、と実行委員会では捉えてきました。人権について話せる場だけで人権を語るというのは、私はウソっぽいと思っています。人権とは最も日常の空気の中での問題だからです。また、滋賀ハッキョの近隣への声掛けを通して、地域からの参画もいただけるようになり、ようやく人権関係者?の集まりから脱却できました。「マダン」は常に新しくなくてはいけません。過去を踏襲しようとした瞬間、それは運動として堕落し、託された多くの願いが水泡に帰してしまいます。…その意味で年々の「マダン」は私にとっては、ずぅ~と「セパド」でした。

「マダン」が、日本人が、なぜ「ウリハッキョ」を名乗るのか…これは当初から問われてきましたが、滋賀に朝鮮人がいれば朝鮮人としての教育が保障されるのは当然であり、それを素直に当たり前と受け止められる土壌の醸成は、すべての人権活動の総和です。誰かを切り、誰かを排除して成り立つ社会では、誰一人安心して生きていけない。国家間の問題の所在や自分が日本人であることを軽んじるつもりは毛頭ありませんが、私たちが具体的に暮らすこの地域社会を、地域住民としてまず、より豊かにして次代に引き継ぎ、社会益をもたらすことは間違いなく私たちの使命です。だから、「ウリ」なんです。

 かつて安さんがよく「複眼(=ダブル)は豊かさを生み出す。異なる価値観を尊重することは社会益だ。」と話されていました。今年のコロナ禍を経験して私はいよいよ、人が人を尊重する、誰一人切らない社会の具現を希うようになりました。人間を貶めて人間に未来はない、人間は尊敬すべきものだ、と再認識したのです。またそれは決して絵空事ではなく、15年続いてきた「ウリハッキョマダン」という事実が、豊かな社会の具現を確信させてくれています。出会いやつながりの蓄積、願いの継承、そして折々の常に新たな挑戦が、次代を担う多くの子どもたちへのあたたかい「追い風」となるはずです。

私は風になります。終生一陣の風として、次の新しい浪を起こす一端でありたいと願っています。

次回の「マダン」…ぜひ皆さん、噛みしめましょう、出会いという奇跡を!

*徳永信一さんは、本キャンペーンにサポートファンディングのご協力をして下さっています。

https://syncable.biz/campaign/3147


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