こどもたちが安心して学べる環境を実現したい! 滋賀朝鮮学校の屋上防水プロジェクト!

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準学校法人 滋賀朝鮮学園

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滋賀朝鮮学園

支援総額

3,422,141円

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  • 支援総額

    3,422,141円

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    終了

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『ウリハッキョマダン』④

2022/8/31 08:30

『ウリハッキョマダン』④のメインビジュアル

*2年前(2020年)に発刊された『ウリハッキョマダン冊子』の文を紹介いたします。

【ウリハッキョマダンへとつながる想い・あれこれ~プロローグ編~】

やまざきまゆこ

アタシがまだ長寺地域総合センターでバリバリ?やってた頃、一人の女の子と多くの時間を過ごしたことがあった。彼女の父は朝鮮人で、母はアタシと同じ在所、長寺という被差別部落出身だった。小学2年生の時に両親が離婚、親はそれぞれ再婚をしたけど、彼女はどちらにもついていかずに長寺のお祖母ちゃんと二人、改良住宅で暮らしていた。

解放奨学金制度を受けながら高校へ進学した彼女は、生活のためのバイトの掛け持ちで出席日数が少なくなるなか卒業だけは絶対にする想いで踏ん張って日々を過ごしていた。

進路を決める面接のとき、彼女は就職差別、いや民族差別を受けた。「お父さんの名字が変わってますね。どちらの方ですか?」かっこいいお父さんと自慢していた彼女にとって、その質問はやりきれなかった。が、「父は朝鮮人です。」と、父を想い、当たり前に答え、そして、彼女は不合格の通知を受けた。もちろん重大な問題として関係機関を通して企業に問題を提起し、彼女の進路先はセンターと高校と連携して見つけていった。

高校3年生2月、最後の解放奨学金研修会で彼女は、こんなレポートを書いてくれた。

「部落差別をなくしていくことは大事なことだけど、世の中にはもっと他の差別で苦しんでいる人たちがいる。部落差別だけが差別じゃない、被害者意識ばかりだと差別はなくなっていかないと思う。」朝鮮人として長寺という部落に暮らして感じたその想いを、部落差別をなくすことで他の差別も無くなるんだと思い込まされていた部落解放同盟inアタシ、の傲慢さを彼女は「被害者意識」だと突き付けてくれたのだ。

そして、アタシは在所の高校生たちと『セパド』に参加していった。

1993年、大津市が無年金状態にあった在日韓国・朝鮮人の高齢者、障がい者に対して福祉金の支給を開始したのをきっかけに『セパド』は始まった。朝鮮語で~新しい波~という。『セパド』を通して、在日韓国人・朝鮮人の高校生と日本人の高校生たちが出会い、それぞれがお互いの立場から自分の想いを語り、違いを受けとめ、認め合いながら、「知らない」ことが差別につながる、その当たり前のことに気付き、反差別、共生の仲間の輪を少しずつ広げつないでいく場として『セパド』はあった。ときには、大きな「波」となり、ときには、小さく途切れそうな「波」になりながらも、それでも10年間『セパド』は続いていった。

「本名が名乗れない」、「出身が名乗れない」。そんな高校生たちが違いを豊かさにしていくすべを『セパド』で育んでいった。2003年3月9日、10年目を迎えた『セパド』でこう呼びかけている。【10年目、11回となる今日の『セパド』において、厳しい状況下でも胸を張って学び続けている朝鮮学校生の思いに出会った私たちは、この想いをしっかりと心に刻み、反差別のきずなを確かめ合うとともに、新たな、そしてより大きな連帯と結集をめざし、より多くの人々へ訴え続けていくことを誓うものであります】なんか、めちゃくちゃ硬い文章(笑)やけどこれが『The・セパド』だった。ここから『ウリハッキョマダン』へと続いたアタシのプロローグは、彼女との出会いから始まっていたと、今つくづくそう思う。

*やまざきまゆこさんは、本キャンペーンにサポートファンディングのご協力をして下さっています。

https://syncable.biz/campaign/3143


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