ウリハッキョと出会ってもうずいぶんとなる。『セパド』。在日の高校生と部落の高校生がそれぞれの想いを語り合い、違いを豊かさにしていく場面に、ちむどんどんしたことを今も忘れられない。

それからウリハッキョはアタシにとって、いろんな付加価値を与えてくれる存在となっている。

昔、小学校にも行っていない幼かった頃、お母ちゃんのお祖母ちゃん、アタシにとっては曾おばあちゃん。家に遊びに行くと、玄関のみすぼらしい下駄箱の上に、チョゴリを着た二つのお人形がペアで飾られていた。ちゃんとケースに入れられていた人形は、みすぼらしい下駄箱の上に置かれていて、そのギャップが子どもごころに気になっていたのだろう。いつもチョゴリを着た人形を見てから上り口の障子を開けていた。ただ単に飾っていたのか、もしかしたら曾おばあちゃんのルーツに関係してるのか、確かめるすべもなく記憶として今につながっている。ちゃんと聴いておけばよかったかなと思う気持ちと、別に確かめなくても大切な記憶として残しておけばいいかな、そんな感じが自分の中にある。

アタシは豊郷にある小さな隣保館で仕事をしている。『隣保館は人が集まってなんぼの場所』であり、人と人をつなぐ、想いと想いをつなぐ場所として存在している。「いま、ここからできること」として60年以上前から、淡海に暮らす人々の輪で育んだウリハッキョという場所があることを、事あるごとに豊郷のみなさんに伝えていきたい。アタシが今ここからできることとして発信していきたい。これからも、それが自分の豊かさになることを疑わずに…。

寄付金の使途

• 屋上防水工事費用：150万

• 洋式トイレの設置費用（幼稚園児・大人用）：50〜100万　

• 校門のリニューアル工事費用：50万

上記に使用した結果、余剰金が発生した場合は、子どもたちの教育のために大切に使用させていただきます。

※本キャンペーンの目標金額は、滋賀朝鮮学校クラウドファンディング実行委員会で協議し設定しています。