タイマイ活動地紹介~その①~
2022/9/2 09:07
こんにちは、今日はサポーターを募集している活動地を紹介します。
タイマイ保全活動地は4つあり、いずれもジャワ海の離島です。
これから、1つずつ紹介していきます!
第1回目の今回は、ELNAの最初の活動地である「セガマ・ブサール島」です!
場所は、現在のインドネシアの首都であるジャカルタから、北北西へ約130kmの位置にあります。
大小2つの島があり、”大きい”という意味の単語が付いた「セガマ・ブサール島」、つまり大きい島の方が活動地です。
大きいと言っても、島の周囲は約1.4kmと歩いて回れる島です。
島のオーナーさんと交渉し、この島での活動が1997年12月に始まりました。
なぜこの島を選んだかと言うと、沢山の産卵があったからです!
(沢山といっても1980年代と比較するとインドネシア全土で生息数は82%も減少していた)
この島には灯台があり、管理する国家公務員が数名常駐しているのみの無人島です。
もともと卵の盗掘をしていた彼らから、卵代を払って卵の監視をしてもらうことからスタートしました。
卵の採取をしていたので、巣の場所を探す技術はありました。
しかし調査のやり方については教えることが必要です。
彼らは数カ月に1回のルーティンで人が変わりますので、人によって色々紆余曲折有りながら今に至ります。
非常に熱心に働いてくれる方もいらっしゃいました。
小船を作り、隣の小さい島から卵をもってきて、保護するなんてことも熱心にされていました(今は卵の移植を禁じております)。
近くに天然ガスが取れる場所があり、石油会社がこの島を借りたいと言ってきたこともあります。
島のオーナーは、石油会社に貸すか、それともウミガメの保全を続けるかの選択に迫られました。
必死の説得により、島のオーナーはウミガメ保全のために島を残す事を決めました。
現在、この島には年間2,000回もタイマイが産卵にやってくるようになりました。
国内随一のタイマイ産卵地に成長したのです!
始めた当初と比較すると約10倍!1980年代の激減を回復することができ、今の現地監視員の活動状況も良好です。
この島は、パートナー団体YPLIとELNAが誇る活動地です!
次の目標は、この島をインドネシア政府の管轄下におくなどして、いつまでも産卵できる環境を残す体制にすることです。
今回ご支援を頂くことで、そのような交渉もしていけるよう活動継続の継続を目指しております。
皆さまのご支援、どうぞよろしくお願い致します。
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