団体の活動紹介~伊豆諸島
2022/8/23 18:15
さてさて、今回は伊豆諸島におけるELNAの活動をご紹介します!
ELNAが伊豆諸島の調査をスタートしたのは2022年から。 そう、今年からです。
以前から「伊豆諸島でウミガメの調査がしたい!」とずっと考えていました。 ですが、先立つもの(活動資金)がないとフィールドに行けない…。 そんなこんなで構想うん年。 今年度から地球環境基金にプロジェクトが採択されたことでようやくウミガメ調査in伊豆諸島をスタートすることができました!
今回の伊豆諸島プロジェクトの主な目的は以下の3つです。
①遺伝的調査 伊豆諸島には日本全国で発見されていない成長段階の個体も生息している可能性が示唆されていますが、遺伝的な由来を含めウミガメの基礎調査がなされていない地域です。
②健康状態の把握 伊豆諸島近海ではウミガメの体内外に腫瘍をつくるウイルスに感染していると思われる痩せた個体が多く目撃されています。 今後の繁殖を担える可能性の高い亜成体の生息域や生息環境、個体の健康状態を調査し把握することは今後のアオウミガメ個体群の維持を模索する上で必須です。
③関係の構築 島の自然は島に住む方々が一番よく知っています。 地域の方々と協力体制を築き、気軽かつ継続的に情報のやり取りができる関係の構築を目指しています。
始まったばかりのプロジェクトですが、すでに御蔵島でサンプルの採取を行ったり、三宅島でウミガメについてお話しする機会を頂いたりなど順調に進行しています。
これも一重に、島の方々のご理解と協力してくださる方々のおかげです。 この恩を有益な情報としてお返しできるよう、これから頑張っていきたいと思います!!
御蔵島のネコと
← 活動報告一覧へ戻る