長野県出身なつこさんより応援コメントいただきました
2022/5/8 09:22
【地方でも】LGBTの子ども・若者が安心して集まれる場を作りたい!、おかげさまで目標の50%を達成することができました。たくさんの応援をありがとうございます!
長野県出身のなつこさんより、応援コメントをいただいたのでご紹介します。
なつこさんからの応援メッセージ
20年近く前のことですが私が初めて女の子を好きになった時、月々のお小遣いは3000円でした。
映画が大好きな中学1年生で、人口1万人に満たない町で育ちました。映画を友達と見にいく時は映画館のある12駅離れた場所まで往復1300円、映画を月に1回観るとちょうどお小遣いが無くなりました。それ以上の出費は親に誰と何に使うか説明して、了承してもらわないともらえないようになっていました。
映画が好きな自分、女の子が好きな自分、スポーツが好きな自分、どれも大切な自分だと今は思います。
だけどあの頃の自分は、女の子を好きになる自分だけは大切に出来なかった。恥ずかしくて、悲しくて、苦しくて、そんな惨めな自分を他人に見せるなんてとてもできないと思っていました。
今となれば大袈裟だと思うことでもその時の自分は誰かに知られたら人生が終わってしまうようなことだと思っていたのです。
中学1年生の私には自分以外にレズビアンがこの世にいるとも思えず、誰にも相談せず、誰にも伝えずに8年という長い長いトンネルを抜けて初めて当事者の人に会ったのが二十歳の時でした。
もしあの時にじーずがあれば、きっとものすごくドキドキしながらお小遣いを握りしめて電車に乗ったんだろうなと思います。居場所を得て、セクシュアリティ以外のことでもっと悩めたんだろうなと思います。
人間は多面的な存在です。地方で参加者に交通費を出すことの意義は、LGBTQ+であるかもしれない自己、趣味や友人との関わる自己など包括的に支援することでもあると思います。あの時「映画が好き」ということで誰にもカミングアウトしない孤独を乗り切れた私のように。
にじーずに来るユースの背後には、たくさんのにじーずに来られない人たちがいるんじゃないかと思えてなりません。名前も顔も知らないけれど、社会に生きる私や皆さんにとって大切な存在です。にじーずのクラウドファンディングへの支援、よろしくお願いします。
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