コラム 2/3の記事から考える 「子どもが主役の学び」の在り方
2022/2/10 16:06
SNSなどでも拡散されていた、2/3(木)の毎日新聞
『「先生が怖い」小1の息子が不登校に 父が教室で見た担任の言動』
https://mainichi.jp/articles/20220203/k00/00m/040/033000c
盛岡市内の小学1年の男児が同級生からの嫌がらせや担任教師への恐怖心から不登校になっている、という記事について。
同じ盛岡市で、まさに小学生のフリースクールを作ろうとしているNPOとして、メッセージを発信する必要性を感じていました。
あらためて感じたことは、「決められた環境に適応できない子ども」は、「わがまま」で「それは正すべき」という教育観が教育現場に根強くあることです。
また、多様な個性を持つ子ども達を、一斉に同じペースで教えるやり方を続けるために、子ども達に「適応」を求めるあまり、沢山の「不適応」が生まれているとも感じています。
少子化の歯止めがきかず、学校の数も減り続ける今の時代だからこそ、学校や教育の在り方は変えられるはずです。
多様な子ども達一人ひとりが、人として尊重され「自分らしくのびのびと、幸せに成長していく」ためには、学校や義務教育の期間が、自分の人生を豊かにする「自分に合った学び方」を身に付けるためにある、という教育観に変わっていく必要があると考えています。
子ども達に合った、いろいろな学びの選択肢が、豊かに選べる社会では、「不登校」や「不適応」という、子ども達の意欲を奪う問題の切り取り方は、おのずとなくなり、「いかにこの子に合った方法を見つけ出すか」が教育の仕事に変わっていくはずです。
そして、その変化を推し進めるのが、私達フリースクールの役割だと思っています。
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こちらのコラムは、2月のメールマガジンで掲載させていただいたものです。
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