「暮らしを支える」ー自分自身を大切に暮らすことを支える
2021/11/11 16:52
みなさん、こんにちは!
毎日、たくさんの方から応援をいただき、本当にありがとうございます。
セカンドゴールまで、あと4人となりました。
今日は、「暮らしを支える」事業を通じて、子どもたちが「自分自身を大切に暮らすことを支える」につながったお話をしたいと思います。
「暮らしを支える」支援で一番多い支援は、食料や日用品を送る支援です。
先日もご案内しましたが、こちらから一方的に必要だろうと思うものを送るのではなく、子どもたち一人ひとりから、話を聞き、欲しいものを私たちに伝えてもらうようにしています。
子どもたちから話を聞き、一緒に伴走しているケースワーカーさんや支援者から、子どもたちの生活の様子も伺い、好き嫌いだけでなく、どのような食品が食べやすいのか、どんな食材を求めているのかも確認しています。
「学校の勉強やバイトが忙しいので、パッと食べられるものが欲しい。」
「お菓子作りが好き。だから、レトルト食品ではなく、小麦粉や米粉など、素材も欲しい。」
という要望も、じっくり時間をかけて子どもたちと関係性を紡いでいくからこそ、聞ける話だったりします。
そうなんです。多くのものを失って来て、諦めてしまうことが多かった子どもたちに
「何が欲しい?」
と聞いても、すぐには、欲しいものが言えないことが多いのです。
最初の食糧支援の時、欲しいものが具体的に伝えられなかったA子ちゃん。
スタッフは、自身の子育て経験から、グラノーラを食料支援の箱に入れました。
数日後、A子ちゃんから、こんな声が届きます!
「グラノーラ、とってもおいしかった。初めて食べました。送ってくれて本当にありがとうございます。」
グラノーラをセレクトしたスタッフは、とても嬉しくなりました!
次の食糧支援を送る時。もちろん、グラノーラを入れよう!となりました。
グラノーラひとつでも、いまは、いろんな種類があります。
スタッフは、お店に行き、どんなグラノーラが好きなのかな・・・と、それまで話をしたことや、他の支援者から聞いた話から想像しながら、商品を選んでいきます。
3種類くらい、いろんなメーカーの、いろんな味を送りました。
数日後、A子ちゃんから次のような連絡が来ました。
「今回もグラノーラありがとうございました!とっても嬉しいです。実は、甘くないグラノーラがあると聞きました。次に送ってもらえるときは、甘くないグラノーラが欲しいです」
この連絡を受けたスタッフは、「甘くないグラノーラが欲しい」と具体的に自分の気持ちを伝えてくれたことに、感動です。
そうなんです。
「自分の欲しいものを伝えられる」
簡単なことのようで、とっても難しいことなのです。
「好きなものやことを伝えられた」という経験は「自分自身を大切に暮らすこと」につながるのです。
もちろん、次の食糧支援の時は、甘さ控えめ、さらには、砂糖なしのグラノーラを送りました!
子どもたちの日々の生活の小さな積み重ねが、被害からの回復に繋がります。
そして、子どもたちの日々の生活を支えるつなっぐの活動は、日々、とても地道な活動です。
その地道な活動のためには、みなさんからのお力添えが必要なのです。
皆さんのお力が、子どもたちの日々の生活を支えます。
どうか、ひきつづき、子どもたちに、そして私たちに力を貸してください。
よろしくお願いします。
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