かとてつのバースデードネーション

寄付先

一般財団法人 リープ共創基金

誕生日

7月21日

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加藤徹生

支援総額

77,906円

/ 300,000円

25%
  • 支援総額

    77,906円

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    22人

  • 残り

    終了

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キャンペーンは終了しました

注射の打たれ方とリスクの受け入れ方

2021/7/28 22:11

注射の打たれ方とリスクの受け入れ方のメインビジュアル

こんばんわ。かとてつです。

私、患者のプロとしてサバイバルを続けてきたのですが、親もすごい名前をつけたなあと思うのです。

”徹”するに”生”きるにと書いて、”徹生”という名前をつけてもらいました。中国のスーパー社会起業家に"徹生 means survival"と言って、笑いを取ったのはいい思い出ですが 、本当にそういう人生になってしまいました。

さて、私は人生の少なくない時間を病院で過ごしています。病院で長く過ごしていると、居候っぽくなってしまい、いたたまれなくなるのですが、かといって、点滴もなしに野放しというわけにもいきません。そして、すぐに現世に帰りすぎるとどれほど苦労するのかということも身体で覚えてきました。

さて、今日はみんなも経験している注射の話です。どうやら、いい注射の受け方!というのはあるようなのです。

私自身は子供の頃から注射がとてもとても嫌いで、しかも、今よりずっと注射の針が太かった頃からよく注射を経験しています。そして、案の上、注射が本当に嫌いになってしまいました。なんで、あんな太い針にザクザク刺されないといけないのだろう・・・?と。

とはいえ、私もプロ患者としての成長を続けています。私の経験した心臓病では、少なくとも40日ほど(つまり、これだけでも、40日×二回ほど)病院に入院することになります。手術を抜いても、1~2日に1度くらいは採血や点滴の入れ替えがあり、そのたびに針をそれなりに身体の深くに受け入れることになります。数えれば、私の身体は数百回の注射と、数回の大きめの手術を経験しているわけです。

そうすると、やはり、プロの患者としての成長を遂げていくわけです。経験をしたなかなか経験したことがないかもしれませんが、何度も注射や点滴を繰り返しているうちに血管自身が採血や点滴を拒み始めるという時期が訪れます。

皮膚にかさぶたができるように、血管も硬くなり、注射をはじくようになってくるのです。いやいや、それを医師が看護師さんが受け入れてくれるわけではありません。なにせ、生命の危機があるから、こちとら入院しているわけです。

その結果、回復のための注射ならと妥協していた私も、いつしか、実りのない注射に、つまり、ザクザク刺されるだけで、点滴まで通らないという不毛なサイクルに嫌気がさしてくることになります。。

そんな時に私はちょっとした実験を始めました。

ラッキーと思って注射を受けるようにする。もしくは、いやー、絶対無理と思って注射を受けるか。選んでから注射を受けようとする。と心持ちを決めてから注射を受けよう、と。馬鹿みたいに聞こえるかもしれないのですが、前者の方がうまく注射の針が通っていったのでした。

よく考えれば、皮膚も血管も身体の一部なので、緊張がなければ、外部の何かを受け入れやすいのかもしれません。

後日、看護婦さん「いい注射の受け方ってあるんですかね?」と聞いてみたら、たしかに、患者さんが緊張していない方が私たちも注射をしやすいんです、とのことでした。向き合たくないと思うものこそ、祈りの力が必要なのです。

ちなみざ、ザクザクと刺されていくと、点滴を取れる血管が少なくなってくるのですが、最後は手技によるそうです。もちろんのこと、心臓外科の先生方はウルトラ頭が良いだけではなく、超絶手技にも長けているようで、みんなが困ったら、採血にも現れるそうです。最後はなんとかしてくれる人がいるのです!

あ、忘れそうになってしまいましたが、社会起業家と注射の受け入れ方には共通点があります。

リスクを受け入れることのできない起業家がうまくいくことは原理的にありません。なぜなら、起業家というのは、自分や組織が持ち合わせているキャパシティをはるかに越えた目標を達成することが目的の生き物だからです。

目標の低い、もしくは、リスクを受け入れることのできない起業家は原理的に起業家ではないわけです。だから、必要であれば、注射のような痛みすら積極的に受け入れ、血肉にしていくというマインドセットも大事なのです。

私自身はプロの患者としての旅路を続ける中で、職業人生をかけて注射や手術をしてくれる看護婦さんや医師に敬意を払うことを優先しようと思うようになりました。同様に力を貸して頂けることに本当に敬意を払うことのできる社会起業家でありたいなあとも思ったりしています。

私は最近、痛みを受け入れていくというプロセス自体を想像することに時間を取るようになりました。私は、注射のみならず、心臓に人工弁という小さな装置を入れているのですが、その音が嫌いでなりませんでした。ただ、もう少し、前に進んでみようかなと思った時にふと、その音が自分のことを守ってくれているような気がしたのでした。

最後に、あらためて心臓手術の執刀を担当して頂いたT先生とN先生に感謝申し上げます。

何を書こうしていたかわからなくなってきましたが、もう少し続きます。

ああ、そうだ、before K after K とボードメンバーに言われているエピソードがメインでした。31日まで続きます。


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代表:加藤徹生

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