QWRCスタッフからみなさまへ らぎ(QWRCスタッフ)
2021/7/26 11:38
2003年からQWRCは、始まりました。
その頃には、LGBTQという言葉は知られていませんでした。けれど、そんな言葉が知られるずっと前からLGBTQは至る所にいて、生活していました。特に女性である自分が今ここにこのようなことを書けていることは、これまでの女性運動や諸先輩の壮絶なおもい、努力、そして行動があったからです。
2003年、20代だった私は、人がつながれる、集まれる拠点がほしいなと、大阪市北区にQWRCを数人と設立しました。
そして、ネット社会がやってきて、事務所を維持する必要があるのか悩みました。事務所がなくても人は集まり、情報を交換しているのにほんとにいるんだろうかと。けれど、コロナ禍がやってきて、リアルで人と会えなくなったことで、ネットのみでは得られないことをこの場所が提供していたのだと感じることになりました。
15年でLGBTQという言葉は急速に広まりました。けれど身近にはいない、遠い人の話のままだったり、自分の住んでいる場所では私はいない人のままです。私自身もバイセクシュアルで、職場やいろんな人に言っていますが、住んでいる場所ではそのことは話していません。
住んでいる場所で当たり前に、自分自身のセクシュアリティも含めた自分として暮らせたらと思います。 そのために必要なことはなんなんだろうと思いました。 身近な人には言えない思いを語ってもらい、生きていこうと思える場が必要なんじゃないかなと、家族や友人、恋人、大切な職場仲間がLGBTQだった時、どうしたらいいのかなと考える場が必要なんじゃないかな、そしてそこからまた生きていける。
いつか自分の住む町で自分であれるように、LGBTQが住んでいる町や村、地域にLGBTQやいろんな人が安心して使える社会資源が必要なんじゃないかな、LGBTQが住んでいる町、村、地域を住み良い、平等な、場所にしたい。 ただ当たり前に幸せに生きる場を作っていきたいと思います。
スタッフ らぎ
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