代表メッセージ
2021/6/28 19:53
2019 年、当時 1 歳だったきかちゃんは、毎日のようにお母さんと⼀緒に、幼稚園の役員の集まりに来ていました。発達も早く、ちょこちょこと動き回るきかちゃんは、本当に元気で、ママたちの人気者としていつもみんなを笑顔にさせてくれました。
そんなある日、「きかが吐いて、夜中に病院行ったよ、胃腸炎流行っているか聞かれたけど、どうなのかな?」というメッセージがお母さんから入りました。その後も「きか、胃腸炎の診断で入院になりました」「どうやら違うようで検査が続いています。
退院まで1週間くらいかかる見込み」と続きました。
いつも誰よりも明るく、みんなに気を配ってくれる彼女は、入院中も私たちを心配させまいと、常に明るくメッセージを送って来てくれましたが、どんどんと長引く入院生活に私たちが違和感を覚え始めた頃、彼女から長いメッセージが届きました。
そこには、きかちゃんがずっと、心不全の、いつ何が起こってもおかしくない状態であり、集中治療室に入ったこと、⼼臓が弱っているため長時間かけて調整、回復に向けて取り組んでいくことが書かれていました。
現在、3歳のきかちゃんには「拡張型心筋症」という病名が診断されています。そして、「補助人工心臓」を心臓に直接繋げることによって命をつないでいます。入院した日から、一度も家に帰ることなく、幾度も気が遠くなるような危機を乗り越えながら、闘っています。
「このままではあと1年持たないかもしれない」
「少しでも可能性があるなら渡航移植をしたい」
お⺟さんから話を聞いた時、同じ⼦を持つ⺟として、胸が潰れる思いがしました。
きかちゃんはすでに国内での移植待機リストに登録されています。しかし、⼩児の⼼臓移植は、待機者に比べドナーが非常に少ないのが現状です。そして、より可能性の高いアメリカでの移植をするには、高額な医療費と、専用の航空機による渡航費を自己負担しなくてはなりません。
それは、⼀般家庭には到底まかないきれる額ではありません。
そこで、きかちゃんが助かる方法があるのなら、と私たちはこの救う会を立ち上げました。
きかちゃんは、普通の女の子です。
毎日痛みを伴う治療を乗り越えながらも、両親を笑わせようと笑顔を見せてくれる、そんな子です。
きかちゃんの命は皆さまの善意でつなぐことができます。
どうか、私たちに力を貸してください。
ご支援、ご協力賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
きかちゃんを救う会 代表
前島 麻子
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