シリーズ「ミャンマー見殺し」を継続取材したい!

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Tokyo Investigative Newsroom Tansa

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声をあげるのは私たちです

2021/7/28 10:29

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リポーターの辻です。Syncableでのサポートの受付はあと4日で終了します。どうかサポートをお願いします。少額でも構いません。ミャンマーでの犠牲者を救済するために報道を続けます。

今年4月、日本ミャンマー協会に対する抗議のデモで一人のミャンマー人男性に話を聞きました。

ミャットウさんは、1991年に来日。当時は学生としてミャンマーで民主化運動に参加していました。
一緒に行動していた友人が捕まり命の危険があったため、タイを経由して日本に移り住んだそうです。それからもミャンマーの情勢は不安定だったため、少し亡命するつもりがなかなか帰ることができず、91年以来帰国したのは2019年でした。アウンサンスーチー氏が政権を握った時です。

しかし再び国軍によるクーデターが起きました。ミャンマーにいる兄弟も家に催涙弾を投げ込まれています。近所に住む医師の息子は殺されました。抵抗する市民を探し出せなければ、その子供をさらったり殺したりするのが手口だそうです。フェイスブックで届いていた現地の情報は、ネットがたびたび遮断されるため、途切れてしまいます。

ミャットゥさんは「ただ自由に生きていきたい」という思いで闘うミャンマーの若者に自らの姿を重ね、デモに参加していました。同じ思いからか、デモの場には若者だけではないミャンマーの人々が立ち続けていました。

2月のクーデター発生から、市民の死者は900人を超えています。さらに新型コロナの感染が急速に広がる中で、患者用の酸素が軍の病院に優先的に運ばれ市民が自宅で亡くなるなど、国軍の圧政は続いています。

その国軍をバックアップする資金に、私たちの税金が使われています。
日本の官民はミャンマーを「最後のフロンティア」と位置づけ、ビジネスの一大拠点として投資・進出を続けてきました。しかしそもそも、今の日本の財政に海外へ莫大な投資を行う体力があるでしょうか。ましてや相手は、市民を殺害している国軍です。

ミャットウさんは、今回のクーデター以降の日本人の関心は「これまでになく強くなっている」と話しました。でも、かわいそうだね、大変だねで終わってしまう。一緒に抗議の声をあげることはないと実感しているそうです。

日本の市民にとって、この問題は決して人ごとではありません。私たちが声をあげる必要があります。私たちは、日本政府からミャンマー国軍に流れる資金を止めるために取材を継続します。


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代表:渡辺周

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