Tansaインターン生からのメッセージ
2021/6/4 10:15
こんにちは、Tansaインターン生の荒川です。
私が通っている大学の周りにはミャンマー人が多く暮らしています。彼らの多くは、ミャンマーにいる家族や友人が国軍からの弾圧に巻き込まれないか心配して日本でのデモ活動に参加しています。普段は会社で働いたり飲食店を経営したりしている普通の市民です。そんな彼らを動かしているのは、母国の民主主義への希望と家族を心配する純粋な気持ちです。故郷から離れて暮らすミャンマー人も現地の人々と同じく苦しんでいて、少しでも早く状況を変え、同胞を助けるために動いています。
私は、本連載の動画づくりに携わりました。日本でのデモを主催しているミャンマー人のインタビューを観て印象に残ったことがあります。彼女がインタビューの最後に言った「日本を信じていました……」という言葉です。日本で暮らし、日本で働いているミャンマー人が、日本に対して失望感を抱いているという事実を情けなく感じました。彼女だけでなく、きっと多くのミャンマー人が日本に裏切られたような気持ちになっていると思います。
積極的に声をあげて政府に訴えることも必要です。ただ、私はそれ以上に、苦しんでいる当事者に向けて「自分たちは見捨てたりしない」という気持ちを示すことがまずは必要だと思います。例えば、自宅や職場、学校の近くにある入ったことのないミャンマー料理屋に行ってみるのはどうでしょうか。もしかしたら地元のミャンマー人のお客さんがいたり、レジの横に募金箱があったりするかもしれません。小さな額の支援や、「大変だね」のさりげない一言でも関心を示す大きな一歩だと思います。
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