シリアと心の距離がぐっと近くなる。だからこそ、自分にできることで応援したい。
2021/6/16 18:12
こんにちは!Piece of Syria学生スタッフの鈴木です。
今回は、弊団体の正会員様であり関西で外資系メーカーの社員さんとして働く西森佳奈 様に、どうしてPiece of Syriaに関わり続けるのか、その想いを伺ってきました。
西森様の関わりに込められた想いを、少しでも伝えられたらと思います。
西森 佳奈 様
外資系メーカーに勤める普通のサラリーマン。そしてイランをこよなく愛する旅人。イランのイメージを変えたい!という思いから首都テヘランのオシャレなカフェを紹介する本を作ろうと決意。実際に現地で数十件のカフェを訪れるも、そのまま写真と原稿を放置し数年が経つという、熱しやすく冷めやすいタイプ。プロジェクトの進行に今後乞うご期待!
インドのある家族との出会いから芽生えた感情
もともと大の旅好きで、かつてインドへ旅した時にとある家族にであったことが、全ての物語の始まりでした(プロフィールの写真は、その家族ではありません)。
街中で出会ったその家族は、600円の粉ミルクを買えず困っているところでした。
「自分は、生活に絶対に必要なわけではないような物に600円払ったりしているのに、どうして生活必需品である粉ミルクを買えずに困っている人が同じ世界にいるんだろう」。
そう感じた西森様は、この世界の仕組みをなんとかしたいと感じます。
そして、旅だけではない関わり方ができないかと考えて、協力隊への挑戦を志ざしました。
晴れて協力隊に合格し、派遣前に大阪であった協力隊イベントで、
初めて弊団体代表の中野貴行に出会いました。
時は流れ、現在も友人としての関係が続きながら、Piece of Syriaのコミュニティでも関わりを持っています。
「中野くんを応援したい」という言葉の裏
現在、西森様は正会員として寄付をすることでシリア支援に関わっています。過去には、イベント運営のお手伝いや、代表中野と一緒に写真展をしたこともありました。
どうしてPiece of Syriaを継続的に支援し続けるのかと尋ねた時に、西森様の言葉には、代表中野が活動に込めた想いに繋がっていました。
「中野くんの話を聞いていると、支援先をものすごく近くに感じることができる。だからこそやっぱり、彼をどうしても応援したいんです。そして、Piece of Syriaの活動の基にある “かわいそうだからじゃなくて、友達だから助ける” という想いから始まる支援があることが広まっていってほしいです。」
また、自身が中東の国々を旅した時に、見知らぬ現地の人たちから日本では考えられないようなもてなしを受け、人々の優しさや穏やかな暮らしを知ったこともあり、
かつて平和な時代があったことを知らず紛争のイメージが強いシリアへの部分的な思い込みだけはなく、様々な豊かな側面を知ってほしいと語ってくれました。
そんな西森様は、なぜ正会員という関わり方を選び、継続的な支援を続けているのでしょうか。
私にできることはなんだろうか、そう考えた先に。
「中野くんをなんとか応援したくて、自分にできることを考えた時に、正会員という選択肢がありました。」
そのテンポの良い会話の割に、西森様は自身を内向的な性格だと話します。
だからこそ、自分が無理をせずにできる範囲で手伝えることを探してくれたのだそうです。
また、自身のお金を寄付し続けることについても、インドでの経験から生まれた想いが溢れました。
「すごく難しいところなんだけど、最近はお金の貯め方じゃなくて使い方を自分で考えることがよくあります。
インドで600円の粉ミルクを買えないあの家族に出会ってから、この社会の不平等な仕組みをなんとかできないものかと感じていました。
だからせめて、自分が使っているこのお金で、何ができることがあったら。という感情がモチベーションにも繋がっています。
そして、中野くんの活動を応援し続けることは、この短い人生においてお金をどう使うべきかという問いへの一つの答えになりうるのかなっていう想いもあって、寄付を続けています。」
「かわいそうだからじゃない。友達だから助けたい。」ということから始まる支援がある
僕よりずっと前からPiece of Syriaに関わっている西森様のお話からは、
中野さんをどうしても応援したいという想いがひしひしと伝わってきました。
これからも「かわいそうではなく好きな国だから応援したい。友達だから助けたい。」というメッセージを忘れずシリアに関わっていけるように、多くの人に平和な頃のシリアの様子が広まって、それが新しい未来を築き上げる力に変わることを願って活動を続けたいと思いました。
西森様、お忙しい中インタビューを受けていただき、ありがとうございました!
Piece of Syria学生スタッフ
鈴木 慶樹
(インタビュー実施日:2020年10月5日)
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