【現地最新情報】私たちが支援している学校は、他の学校と何が違うのですか?(シリアの学校)
2021/6/5 00:11
Piece of Syriaは毎月、事務局のミーティングを実施しています。
ミーティングの最初に、現地パートナーのウサマがトルコから参加し、現地情報を共有してくれました。
トルコは少し前までロックダウンもしており、その間はオンライン授業を実施していたのですが、もう対面の授業が復活しているとのこと。
シリアの幼稚園・小学校の方も、治安が安定しているために生徒の皆が安心して授業を実施できております。
私たちが支援している学校は、他の学校と何が違うのですか?
スタッフから「私たちが支援している学校は、他の学校と何が違うのですか?」という質問が出ました。
ウサマの答えは「質です」。
ここに大きく関わるのは、先生達のお給料がきちんと支払われていることです。(私たちが支援している地域の)学校では、先生達が給与をもらうことなく無償で働いてるケースがあり、その状況では先生達が「家族のご飯をどうしよう」と、授業に集中できません。
一方、Piece of Syriaが2016年から継続的に先生達のお給料をサポートする活動をしているため、支援先の幼稚園・学校では、先生達は安定して給与が支払われています。
そのため、教育の質が評価されて、「あそこの学校に通いたい!」と周りからも声があがっているそうです。
シリアは経済的な状況が非常に厳しく、物価が高騰しています。(戦争が始まって以来ずっと高騰していましたが、近頃は更に値上がりしているそうです)
その中で、こうした給与のサポートができている、というのはとても大切なことだ、とウサマは話します。
「教育プロジェクトのマネージャーとして、7年間働いてきた。その経験から、筆記用具や灯油のサポートも大切だということも勿論わかっているが、先生達の給与こそもっとも必要なものだ。そうでないと、学校があっても先生がいない、なんてこともありうる」
パートナー会員の皆様からの支援は、まずはトルコの補習校の先生のお給料と筆記用具のために使わせていただき、目標金額を超えた分につきましては、シリア国内の学校・幼稚園の先生達のお給料を中心とした運営のために、現地に大切に届けさせていただきます。
是非、引き続き、あなたのご支援で、先生達の家族を守り、子ども達のより良い未来を一緒に作るプロジェクトを応援していただければ幸いです!
(文責:中野 貴行)
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