30歳の誕生日。難民の若者たちとの新しい接点作りを増やしたい!渡部カンコロンゴ清花/バースデードネーション

寄付先

NPO法人 WELgee(ウェルジー)

誕生日

4月8日

30歳の誕生日。難民の若者たちとの新しい接点作りを増やしたい!渡部カンコロンゴ清花/バースデードネーションの画像
Birthday Ribbonの画像

渡部カンコロンゴ清花

支援総額

159,831円

/ 140,000円

159%
140%
120%
100%
  • 支援総額

    159,831円

  • 支援者数

    36人

  • 残り

    終了

  • 開始日

  • 終了日

キャンペーンは終了しました

そして富士山に登り始めた20代の私たち〜カオスからの始まり〜

2021/4/10 23:41

そして富士山に登り始めた20代の私たち〜カオスからの始まり〜のメインビジュアル

さっそくバースデードネーションに参加をしてくださったみなさん、ありがとうございます・・・!

1,2時間ごとの授乳でエネルギーを持っていかれつつ、嬉しい〜となっていました♡

そんな授乳の合間に、振り返っていたことを書かせてください。


2016年に「NPO法人WELgee」の前段階の、「任意団体WELgee」が始まったわけですが、右も左もわからなかった私たちは、活動を始めた難民の若者たちと一緒に昼夜いろんな話をするところから始まりました。


自分にはどうしようもない理由で故郷を逃れざるを得なかったけれど、どんな境遇に陥っても、希望を捨てないで何かしら頑張りたいと思っている同世代たち。でも、どこからどうしたらいいかわからずに、その熱い想いとポテンシャルを活かせずにいる、そんな同世代たちでした。


ただ、当時の私も20代の学生です。

経験もない、お金もない、知識もない、人脈もない。

決まったゴールに向かって進んだり、描けているビジネスプランを構成してゆくのではなく、文字通り、白紙からの始まりでした。


「私たちに何ができるだろう。」

「どこから始めたらいいんだろう。」

「一番ニーズが大きいことってなんだろう。」

「そして、自分たちがそれをやってワクワクするだろうか。」

日本の友人たちもそのディスカッションには加わってくれました。


でも、ちょっと対話し始めてすぐわかるのは「難民」なんてくくれない。

一言で「難民のニーズ」なんて書けないのは、一言で「日本人のニーズ」とか「人間のニーズ」なんて出てこないのとおんなじです。


故郷の村が焼き討ちにあった、独裁政権を批判したら投獄された、隣の国まで歩いて逃げるしかなかった、生まれた頃から紛争が続いていた、女性の権利主張をしたら過激派グループから命を狙われた・・・

そんな中から、命を繋いで日本になんとかたどり着いた人たち。

困っていることを挙げだしたらキリがありません。

全部が難しい、全部が困難。

でもその中にポテンシャルというか人間力というか、こんなパイオニアたちの胆力や底力も見え隠れしていたのでした。


-日本の人たちと、難民の人たちが繋がるにはどうしたらいいだろう

-もともと得意だったことを仕事として活かす方法ってあるかなあ?

-日本語が何より難しいけれど、日本語学校は高くて今はいけないね

-悩みも話せる友達が欲しい

-いま、新宿駅で寝泊まりしてる。まずは暮らす場所が必要だなあ

-祖国の家族が心配でたまらない

-南の島とか買ってみんなで住もうか

-日本では爆弾は降ってこないけど、生きている心地がしない

-支援でもらう缶詰、すごくありがたいけれど毎日だと悲しい・・・

-いつかITの技術で自分の地域の教育を変えたいんだ

-ハラルフードがいいけれど、日本ではなかなか手に入らないんだ

-次の大統領選挙こそ民主的に行われるように願ってる

-サッカーが得意だったからストレス発散にサッカーしたいな

-やることがなさすぎて山手線に終電までずっと乗って時間を潰してる

-すごく優しい日本人のおばあちゃんに出会ったよ

-みんなでカレー作りたいな

-いつか母国と日本を繋ぐビジネスをしたい

-政府も支援団体も信頼できない。祖国で裏切られ続けたから

-私の国の民族衣装を日本で売るとかどうかしら!きれいだよ!

-富士山に登ってみたいなあ・・・日本の自然をみたい

-いつ収容されるかわからない、それが一番怖い

-なにより一緒にきた子どもたちが幸せに育ってくれることが一番

-友達が難民認定不許可になった。絶望している姿を見てられない

-わたしのアラビア料理食べたい日本人っているかしら

-日本の学校は僕みたいに5ヶ国語話せる人を必要としている?

-日本でも教会に通いたいな、いい教会知ってる?

-電車で自分の隣は空いてるんだいつも。肌の色が違うからかな・・・

-まだ就労許可がないから、働きたくても働けない。悔しい

-自分を救ってくれた日本は恩人だ。とても感謝している

-ヒロシマ・ナガサキに落ちた原爆の材料って僕の国で作られてたんだ

-仕事さえくれたら、めっちゃ僕がんばるよ!!



・・・カオス。


「じゃあ、このプログラムを始めよう!最もインパクトが大きそうだ!ビジネスモデルはここから始めよう!」

なんて、決まるわけもなく。

2021年現在は、難民人材に特化した

「就労伴走事業 JobCopass」https://jobcopass.welgee.jp/

を運営しているWELgeeですが、2016年は「よし、そしたら可能性がありそうなこと、全部まずはやってみようか!」となりました。


そしてまず・・・

最初の夏休みに、難民の若者たちと日本の学生たちで、はるばる高速バスで東京を出発し富士山頂まで登ることになります。


なぜそうなるのだ・・・苦笑

いま振り返っても非常にカオスです。

(そして前日徹夜した私は高山病になり山頂に到達できませんでした苦笑)

でも、これまで出会ったことがなかった日本の友人、留学生の友人、難民の友人が一緒にヒーヒー言いながら登る道のりで、たくさんの対話をする、そんな富士登山になったことは忘れられない思い出。今も繋がってる仲間たちです!


この頃からWELgeeを応援してくださっているWELgeeファミリーの皆さん、このカオスなジャーニーにお付き合いくださり、応援してくださり、もう本当にありがとうございます。

さてさて、次回に続きます。to be continued....


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