はじめての妊娠・出産は、とてもつらくて苦しかった。「人生、詰んだ」と、分娩台で涙したあの日の私に言ってあげたい。20年後、驚くような人生が待っているよと。
ストーリー
誕生日嫌いのわたしがなぜバースデードネーションを?
こんな暗いタイトルにもかかわらず、ご覧いただきありがとうございます!
なぜだか、わたしは自分の誕生日があまり好きではありません。毎年この3月の時期になるとゆううつな気持ちがして、SNSも離れがち。おめでとうと言われても、なんて応えたらいいか正直わからなかったり。(生んでくれたお母さんに感謝する日なのに、ごめんなさい!)
でも、今年はそんな自分を少し変えたいなとおもって、この企画を思いつきました。バースデードネーションとは、誕生日プレゼントの代わりに寄付を集めるキャンペーンのことです。
もし、わたしの誕生日を祝ってあげたいと思ってくださる方がいたら、わたしのためのプレゼントではなく、活動しているNPOへの寄付をお願いさせていただけませんか? みなさんの力を借りて自分が生まれた日を、自分でも好きになりたいし、素直に喜びたいなとおもっています。
なぜマドレボニータで活動しているのか。
わたしには深い後悔があります。わたしは26歳で出産をしました。はじめての妊娠・出産は、とてもつらくて苦しかったです。若かったし、無知だった。でも、不思議と子どもを産むことへの覚悟はあったんです。出産にかかる費用も必死で働いて貯めました。
けど、そんなにうまくはいかなかった。検診は費用をケチってほとんど通わず、突然夜中にお腹が痛んで苦しくてもがまんしました。そんなだましだましな妊娠生活をしていたせいか体の異変に気づけず切迫早産、そして破水。予定日まで1か月以上を残し、出産しました。弱々しい声とともに生まれた子は1980グラム、救急車で運ばれてゆくわが子をみて、感動ではなく「わたしの人生、詰んだ(これで終わった)」と、分娩台の上で泣きました。
その後、いろんなことがありながらも約20年、多くの人に支えられながら子育てをしてきました。
小さく生まれた長女は、いまや立派な社会人です。今年は成人式を迎えて、あこがれていた海外勤務も実現しそうな勢いです。分娩台で涙したあの日のわたしに言ってあげたい。
これから先、すんごいオモシロい仲間と出会うよ。そして、20年後は驚くような人生が待っているよ、と。
マドレボニータで活動している理由のひとつは、かつてのわたしのように、予期せぬ妊娠・出産で、つらく苦しんでいる人に寄り添いたいという思いからです。
(小さく生まれからだも弱かった長女でしたが、こんなに大きくなりました)