BDPの子どもたちがおかれている状況について
2020/11/8 22:16
コロナ禍で3月17日から休校しているバングラデシュの学校。
今のところ、再開されても来年1月からということです。1月に新学年に進級することを考えると、たった2か月しか授業が行われないまま今の学年が終わることになってしまいそうです。5年生で小学校を卒業する子どもたち、そしてBDP小学校では多くの子どもが小学校卒業をもって学校に行かなくなることを考えると、この休校の影響は大きいと思います。
そんな状況にある子どもたちが、休校中にどんな生活をしているのか、BDPの生徒へのインタビュー動画が届きました。
ある男の子は、「昼間は両親の手伝いをしていて、夕方、家で勉強します。コロナのための休校は、友だちと遊ぶことができず、また、(学校から支給される)ビスケットを食べることができないし、よくないです。家族は5人。父は身体障碍者で、母は家政婦をしています。母はコロナ禍以前のように他人の家に行き、働くことができません。以前よりもきちんと食べられていません。」と話しています。
学校に行けないばかりでなく、家族の稼ぎ手の仕事がなくなり、大変な苦労をしていることが分かります。コロナ禍は成長期の子どもたちの生活を脅かし、貧しさゆえに幼いころから働き手とならざるを得ない深刻な状況を引き起こしつつあります。
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