BDPのマイクロファイナンス事業について
2020/11/7 12:47
昨年度より今後のBDPの事業展開を考える上でマイクロファイナンス(小規模融資、11月3日に掲載の「マイクロファイナンスとは?」参照)の事業に挑戦したいとのBDPスタッフや理事長からの申し出があったため、パイロットプロジェクトとして試行する段階をACEFも支援しようということになりました。
アジア生協協力基金の助成金を得て、「ノンフォーマル学校を通じたマイクロファイナンス・パイロットプロジェクトのための貯蓄・融資グループ組織化・組織強化事業」としてBDPスタッフの研修を8月に行い各地区でのグループ形成を実施しました。
BDP小学校の生徒の母親や女性教師を対象に、一つのBDP学校に1、2グループ(ショミティ)を作り、その下に5人からなる小グループを作って、グループ毎に毎週の少額貯金を集め、また連帯責任を負って融資を受けます。融資を受けるのは個人でそれを資金に養鶏や野菜作り、雑貨屋などの小規模なビジネスをはじめ、1か月後から1年をかけて返済していきます。現金収入(利益)は家族のため子どもの教育のために用いられることが期待されます。
現在、72のグループ(ショミティ)ができ、その下に3から5の小グループがあります。参加したBDP小学校の生徒の保護者と教師は一人毎週50タカ(約65円)を貯金しはじめています。毎週貯金を集めるために小グループが集まり、どんな商売をしようかなど相談したり情報交換して、融資が始まるまでに小規模ビジネスの計画を考え,ショミティの役員の決裁をもらいます。来年1月から1回あたり一人5000タカから15000タカの融資が始まります(BDP学校の教師の平均月給は約2500タカ)。
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