見守りあんしん訪問をつなぐ民生児童員インタビュー
2020/12/17 10:46
調布市の民生児童委員の小川時雄さんに、「見守りあんしん訪問」事業についてお聴きしました。
民生児童委員とは、東京で約100年前に誕生した厚生労働大臣から委嘱された民間奉仕者の制度です。調布市では現在154人の民生児童委員(主任児童委員12人を含む)がそれぞれの地域を担当し、社会福祉増進のため、生活に困った方、体の不自由な方、高齢者、児童問題等、様々な相談に応じ、相談者と行政機関等とのパイプ役として地域に根ざした広範囲の活動をされています。
小川さんも20年、民生児童委員を担っています。地域コミュニティのネットワークを大切に、課題を抱えた方を市や社会福祉協議会、関連団体につなげてきたそうです。最近の傾向として、調布市も都市化が進み、マンションのオートロックなど安全対策は充実していますが、住民同士のふれあいが昔と比べて少なくなり、いざという時に周りが気が付けないこともあるそうです。今年の夏は熱中症で大変なことになった場面もあったと話していました。
調布市社会福祉協議会が長年実施している、週2回訪問してヤクルトを届け、安否確認を行う「見守りあんしん訪問」ですが、実は小川さんは民生児童委員になる前は知らなかったそうです。説明を聞いてこれは良い制度だと、ご近所の単身の高齢者にお声がけして利用につなげていただきました。今では小川さんにとって「みまもりあんしん訪問」は民生児童委員と社会福祉協議会が連携して活動する太いパイプになったそうです。
最近では、「見守りあんしん訪問」を利用していただいた方に駅でお声がけいただいたり、近所の餅つき大会に参加していただいたりなど、地域コミュニティとのつながりを感じるそうです。今回、小川さんからは「お年を取っても調布は安心して暮らせますよ」と、民生児童委員として縦横のパイプ役として今後もつなげていきたいとのメッセージをいただきました。
調布市社会福祉協議会は、広く市民や地域関係者の参加によって地域福祉活動を推進していきます。今回の歳末たすけあい運動でいただいたご寄付が「見守りあんしん訪問」の運営資金になりますので、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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