【残り3日!ネクストゴール挑戦中!あと46人】【愛媛県伊方】開催地からの応援メッセージ ~浅野長武さん~
2020/9/28 10:01
本キャンペーンは達成いたしました。ご支援ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!引き続き、下記のリンクよりお願いいたします。
https://syncable.biz/associate/NICE/
2020年10月1日追記
本日も活動報告をご覧いただき、ありがとうございます!マンスリーサポーターチームのしまです。
現在ネクストゴール(150人)挑戦中!104人の方がサポーターになっていただいています。温かいご支援本当にありがとうございます
またSNSでのシェアなどでの応援もありがとうございます!
今回は四国・愛媛県の伊方町にてNICEと共催で国際ワークキャンプの開催に取り組む、「喜久家プロジェクト」副代表の浅野長武さんから応援メッセージをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
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佐田岬の小さな小さな郷の物語
~「喜久家プロジェクト」 若者ボランティアと共に郷づくり~
「ありがとうございました。行ってきます。」「行ってらっしゃい。体に気をつけて。」
これは、若者ボランティアたちの旅立ちの朝のやりとり。お互い、涙で声がつまる。
私のふるさとは、四国最西端の愛媛県伊方町平礒。日本一細長い佐田岬半島の先端にある。世帯数18戸、人口40人足らずの小さな小さな郷。そのほとんどは、清見タンゴール、甘夏柑、デコポン、伊予柑などの柑橘農業で暮らしを立てている。
海から空へとつづく段々畑は、海抜200メートル以上にわたり、青石の石垣に支えられている。先祖が1つ1つ海岸から背負って運び上げ築いたものだ。
「農業という生産のカタチがしっかりとした地域は、地域のカタチもしっかりとしている」と言われるが、土を愛する平礒の人たちは、まじめで温かい。
ふるさとの良さを感じるまでに長い時間がかかった。自分の中のものさしが、便利か不便かばかりにとらわれていた気がする。
一方で、人口は減り続け、空き家や作り手のいなくなった畑が多くなっている。
「郷の良さをまもり、もっと元気にしていきたい。」
そんな思いが高まっていたときに、ナイスとの出会いがあった。その後1年間の準備をへて、「喜久家プロジェクト~若者ボランティアと共に郷づくり~」が13年前の2007年2月にスタートした。郷の再生と創生を目指し、若者ボランティアを国内外から受け入れ、一緒に取り組んでいる。
若者たちは、空き家を改修したボランティアハウス「喜久家」で共同生活を送る。炊事などを分担し、仲間を気遣い、ときにはぶつかり合いながら、絆を深めていく。日中は、受け入れ農家と一緒に農作業をしながら、様々な話に花が咲く。今まで他人のうわさ話が多かった地域の人の話題が、国内・台湾・韓国・ベトナム・香港・中国・イタリア・ドイツ・アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・エストニア・スウェーデン・キルギスなど世界各地の話題へと広がっていく。また、どんな思いで農業をしているかや夢、地域の様子について語り、若者たちの話もじっくりと聞かせてもらう。中には、出身国の言葉を教えてもらい、会話を楽しむ人もいる。ときには野菜やおかずのおすそ分け。ときには、家に招いての食事会。そして喜久家には、地域の人はもちろん、地域外からもいろいろな人が集まり、交流を深める。まさにナイスとのつながりによって、カラフルでヘルシーな地域へと大きく変わってきた。
この13年間で128名の外国人と126名の日本の若者が、喜久家で共同生活をし、郷づくりに関わってくれた。最初は農作業だけだった活動も、学校訪問・清掃活動・地域行事への参加など次々と広がっている。
以下は、旅立った若者から送られてきた感動のメール。
>帰り道の間ずっと、平礒でのことを思い出しながら帰っていました。
今日、千葉は天気がとてもよくて、
「今日は収穫日和だな。平礒のみなさんは、がんばって作業をしているんだろうな。」
なんて考えていました。
みなさんの、ふるさとを少しでも元気にしたい、後世に残していきたい、という思いに応えたくて、一生懸命手伝いをさせてもらいました。みなさんがふるさとのためを思い、こういう行動を起こしたからこそ、僕はこういう場所に来ることができて、みなさんや仲間と出会い、一生忘れられないような経験ができたのだと思っています。
平礒での生活がきっかけになって、僕の住んでいる、千葉や東京の良い部分も見つめ直すことができそうです。今回のワークキャンプのように、それぞれの地域間の交流を増やして、田舎と都会の両方が、お互いの良い部分を見つめ合っていければ、僕たちの将来もさらに明るいものになっていくのではないでしょうか。
これまで、家族のようにいろいろとお世話をしてくださり、本当にありがとうございました。また、平磯に帰れることを楽しみに、日々の生活を頑張ろうと思います。
若者たちとのつながりは、これからも続いていく。そしてナイスとのつながりが続く限り、さらに新たな出会いがまた訪れる。地域のカタチも新しいものを取り入れながら変わっていくだろう。愛媛県佐田岬の小さな小さな郷の大きな大きな物語。そこには、ふるさとの明るい未来がある。
ナイスとのこれまでの13年。そして、これからの13年。持続可能な地域づくりを目指していく。
〈プロフィール〉
浅野長武
喜久家プロジェクト副代表。
代表は、弟の浅野洋海(ひろみ)。
愛媛県公立中学校の教員。地域教育の重要性を感じ、「地域×教育」を進める。上京したときは、必ずナイス事務所を訪れる。夢は、ふるさと創生。
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