スタッフ 千葉可奈子からのメッセージ
2020/8/8 12:38
皆様はじめまして、千葉可奈子と言います。
マンスリーファンディングのキャンペーンページをご覧いただきありがとうございます。
私は、気仙沼出身で高校卒業してから12年ぶりに気仙沼に戻りました。
地域おこし協力隊を経て、現在まるオフィスの受託事業「気仙沼市移住・定住支援センター MINATO」のスタッフをしています。
移住センターをしていて、思うことがあります。
それは、高校生までの地元での経験が、いかにUターンに影響を及ぼすか。
私たちMINATOには、ありがたいことに20代の移住相談が多くあります。
気仙沼には大学時代に震災ボランティアを経験した都会出身の若者が多く移住しています。
都会出身の彼女彼らにとって、気仙沼で地元の人と過ごした時間が今まで人生の中で経験をしたことがないくらい、新鮮で印象的だったんだなと、話を聞く度に考えさせられました。
そんな彼女彼らが気仙沼で楽しく暮らす姿を見て、また若者が移住する。
そんな移住のサイクルが、気仙沼で起きています。
それが最近、20代の地元出身の移住相談を聞くようになりました。
その子たちは今20代の前半。
そう、震災の時に地元の中高生だった子どもたちです。
ボランティアで学習支援や教育支援に入った「なんだか楽しそうな大人」にたくさん出会ったこどもたち。
「やってみなよ!」と背中を押してくれる大人に出会ったこどもたち。
実際に自分なりに考えた事をやってみる経験を、気仙沼でしたこどもたち。
そんなこどもたちが、今、大人になって、気仙沼に帰りたいと言ってくれています。
もちろん、気仙沼に戻る為の教育ではないし、関わる大人は誰一人気仙沼に帰ってきて欲しいとは口にしていません。
でも気仙沼で暮らしたい、というわくわくした気持ちの20代の若者が増えてきています。
楽しかった思い出、他では経験できない思い出があることは、もしかしたらボランティアで来ていた大学生と変わらないのかもしれません。
負けて帰ってくるのではなく、親の面倒を見るためだけに帰ってくるのではない、新しいUターンの選択肢が生まれようとしています。
自分のワクワクする人生の選択肢の中に、地元で暮らすという事が入る。
震災後10年、中高生の地域教育の一つの成果の側面をこんなところで感じています。
教育は息の長い持続的な取組みが必要です。ぜひ、お力添えいただけると幸いです。
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