アニドネ~これまでの10年★これからの10年~
2020/7/8 12:35
日本の動物福祉の根深い問題を知り、いてもたってもいられなくなって活動を始めてから10年。アニドネが立ち上がったころよりは問題の解決は進んでいます。動物の問題を知っていただくことも増え、助けたいと思う方も増えてきました。
しかしながら、まだそれはマイノリティの位置づけ、にあります。動物が好きな人だけにしか関係のないことなのでは、と。
例えば、人と犬が見つめ合い、良いコミュニケーションが取れているときにはオキシトシン(脳内ホルモンの一種、別名愛情ホルモン)濃度が高まるという科学的裏付けがあります。他にも、ペットを撫でると心拍数や血圧が安定し鎮静効果がみられる、ペット飼育は幼い子供の非言語コミュニケーションの発達に極めて有効、という科学的実証は多々発表されています。動物たちが人間へ与える好影響というものは計り知れず、私たちが考える以上に枚挙に暇がないのです。
いつのころから、人と動物を区別することになったのでしょう。人と動物は違うものではありません。同じ地球に共に生きる「いきもの」なのです。
犬や猫と暮らした経験のある方ならわかると思います。人の心にぐっと入り込んでくる犬猫という存在。ただ愛でる対象だけではなく、この地球上で2万年以上も前から共に生きてきました。犬や猫にはもはや帰るべき自然はありません。人間が自分の都合でペットという存在を作ったのか、逆に犬や猫が人間に寄り添うことを選んだのか、はわかりません。
しかし、犬や猫の人間への深い愛にふれるたびに、愚かで時に判断を間違う人間のために動物たちから寄り添って生きることを選んだのではないかと感じるのです。触るだけで人を癒すチカラを持ち、言葉で否定しない姿勢、まっすぐに生き死を迎えること、まさに自らの命で人間側に『命の大切さ』を教えてくれているのです。 そんな動物たちの存在に感謝をしつつ、動物たちの力を享受できる双方で支えあいながら暮らす社会を創りたいのです。
アニドネは今後10年かけて「人と動物の真の共生社会実現」に向けて邁進したいと思っています。 日本で生きてよかったと動物達に思ってもらえる国にするよう、アニドネはがんばります。どうぞご支援くださいませ。
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