応援メッセージ 大阪国際大学短期大学部准教授 古田 雄一 様
2020/7/26 12:03
ROJEのOBで、現在は大阪国際大学にご所属の古田様より応援メッセージを頂戴しました。
私は、教育学を専門とする大学教員として教鞭をとっています。私とROJEとの接点は、今から10年以上前に遡ります。大学に入って間もない頃、教育に関心や問題意識をもっていた自分が出会ったのが、当時はまだ小さな団体であったROJEでした。以来、2年ほど学生事務局の活動に参加し、東大五月祭での教育フォーラムをはじめ、数多くのプロジェクトに携わりました。学生の立場でできることには限りもありましたが、それでも「自分たちが様々な人たちとともに本気で動くことで、ほんの少しでも、問題の解決に寄与できるかもしれない」という感覚を得られたことは、貴重な経験でした。それは、大学院に進み、大学教員となった現在でも、研究の傍ら、微力ながら現場の実践や社会活動に携わり続けている自分にとって、ある種の原体験の一つだったのかもしれません。
また、活動を通じて、大学や学部の垣根を越えて、真剣に何時間でも語り合える仲間と出会えたことも、大切な経験でした。当時の自分の粗削りで青臭い、けれども真剣な思いを正面から受け止めてくれる、そんな場所が、自分を育ててくれたように思います。大学教員という立場でありながら敢えて言えば、大学生の学びの場所は、必ずしも大学の中に閉じる必要はないと考えています。仲間ととことん議論し、現場に足を運び、様々な人と出会い、視野を広げ、考えを深める―そんな豊かな学びの土壌が、ROJEの活動には確かに蓄積されてきたのではないかと感じます。
10年前に一緒に活動していた仲間は、現在、様々な場所で、第一線で活躍しています。10年後、さらにその輪が広がることを心から期待し、また楽しみにしています。
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