尺八、笛演奏家・教授/渡辺淳 様 応援メッセージ
2020/6/17 08:31
私と茅房さんのご縁は、我が子の先天性心疾患に始まります。
兄弟で全く同じエブスタイン奇形を発症し、長男は2008年春に生後6日で旅立ち、娘を挟み、次男は3歳前までに3回の心臓手術を経て今年8歳になります。悲しみを受け入れるのは本当に時間が要ります。
「どん底」「我が家に何故?」という気持ちもありましたが、長男の死と心疾患により私達家族も学び得れた事も沢山あります。同じ患者さんへ少しでも支えになれたらとも今後思います。
入院中、私の様に父親も看病に来れないご家族もいます。 病室泊まり込みになると特に妻は食事の時間は唯一の時間だったはずです。
お子さんの症状も様々、色々なママさんの表情から考えます。我が子はもちろん自分が生き生きさを感じられる事も基本のはず。
演奏業の私ですが、次男三回目の手術入院中、緩和ケア病棟や重度心身障害を持つ方の施設へ音楽を届ける方達と出会い、「外見の違いがあってもそれを越えた所で音楽を共にかけがえの無い時間を」…という所を共感しました。
分かっているつもりでも一つ一つその「命の現場」に踏み込んで得ることがあります。施設さんにて当事者さんはもちろん、同じ時間を共に生きる親御さんの一息つかれている時の表情に寄り添います。
媒体は声であれ音であれ、確実に必要な方に確実なタイミングがあるはずです。
その頃始めたFacebookにより、故郷松本市で、先天性心疾患患者でもありながら心疾患や障害の啓発活動する方と出会い、お繋がりのある茅房さんを昨年知りました。
同じく心疾患の娘さんを持ち、病児ご家族サポートや昨年秋の長野市台風被災地支援なども熱血的に活動される茅房さんにも共感し、2月に長野市への支援にて初めてご一緒しました。
その際被災住民の方の集まるお部屋で少し演奏させていただき共に皆さんのあの日の悲しみ・恐さにも少しだけ寄り添えた気がします。
同時に被災された病児ご家族さんもいたのでは?とお話も挙がり心中お察しました。
今現在も各病院で看病される親御さんにも、心折れそうな瞬間もあるかとも思いますが、どうか少しでも希望の光と力湧く時間が生まれたらと、切に思います。
そこも自ら体験された茅房さんの強い想いと行動力が、愛溢れる病院へのお弁当他沢山のサポートに実現されたのも始め、同じ想いを体験した私でもありますが、このご縁にも感謝し 、末永く「笑顔の花」を心から応援したいと思います。
尺八、笛演奏家・教授/渡辺淳
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