活用のバリアフリー ~歴史資源活用編~
2020/6/11 10:47
当法人では、40年以上にわたって石見銀山遺跡や地域に残る歴史資料の収集や保存、調査研究などをおこなってきた経験を活かした活動にも力をいれています。世界遺産石見銀山遺跡に代表されるように豊かな歴史資源がありながら、専門的な知識やスキルが必要なため誰もが簡単にそれらを活用できるという環境にはありません。そこで当法人ではこうした活用の障害となっている課題を解決すべく「活用のバリアフリー」にも積極的に取り組んでいます。
石見銀山のいも殿さま
享保の大飢饉の際、代官井戸平左衛門によって導入されたサツマイモが多くの領民を救いました。名代官「井戸平左衛門」の功績を讃え、山陰地方を中心に500基もの顕彰碑が建立されています。
当地にゆかりのあるサツマイモにフォーカスして、江戸時代に編纂された『甘藷百珍』というサツマイモ料理を収録したレシピ本をもとに、『お江戸のさつまいもレシピ100選』という現代語の訳本を刊行(2019年大田市地域力プログラム事業助成金活用)。市内の学校や公立図書館、公民館、企業その他団体に幅広い活用を目的に配本しました。また、希望者には有料での頒布を行っています。
お江戸のさつまいもレシピ100選
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