筑波大学の黒田乃生先生より応援メッセージをいただきました!
2020/6/2 11:22
石見銀山資料館は、子どもから大人まで、地域の人から世界の人まで、あらゆる層に向けて石見銀山の歴史の面白さと魅力を伝える取り組みを続けてこられました。館長で理事長の仲野義文さんとは、お年寄りへの聞き書きやアート制作などさまざまなプロジェクトをこれまでご一緒してきました。仲野さんは石見銀山の歴史にとても詳しくて、一つ聞くと百くらいの答えが返ってきます。頭の中に「石見銀山」がぎっしり詰まっていることに、いつも驚かされています。
私は世界遺産を専門に学ぶ大学院で教えています。授業で石見銀山のことを取り上げるときは、世界遺産として評価された歴史だけではなく、仲野さんをはじめ石見銀山に関わっている方たちが、いかに素晴らしいかという話をします。世界遺産は人間がまもらなければ、こわれたり、失われたり、忘れられたりしてしまいます。
コロナウィルス感染症拡大の影響で2020年5月25日時点で世界遺産がある167カ国のうち90カ国の世界遺産サイトが完全に閉じてしまっています(ユネスコホームページより)。多くの世界遺産を訪れることができない危機的な状況に陥っているのです。世界遺産は「みんなでまもる世界のたからもの」です。石見銀山の小さな博物館にご協力いただくことが、世界の遺産を守ることにつながります。
ご支援をよろしくお願いいたします。
筑波大学芸術系
黒田乃生
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