マスクのご縁
2020/6/28 21:35
先日の活動報告でも紹介しましたが、「福面」の話題で地方局のテレビに出演しました。実は「福面」のご縁で広島県福山市の方と濃密な関係ができました。
この「福面」を考案したのは宮太柱(みやたちゅう)という医師ですが、その生誕地が福山市神辺町西中条です。
当地では岡山県笠岡市の医師として紹介されていますが、宮太柱の父太立(たりゅう)は福山藩の藩医でした。太立は長崎で蘭学を学び、のちに福山藩の藩医に抱えられ、太柱を引き連れ江戸に出ました。しかし、息子太柱は国学の私塾を開き、その上尊王攘夷運動にかかわったことから、父太立は責任を取って太柱とともに国元に帰り、備中笠岡で町医者になったといわれています。そのため笠岡の医師として紹介されることが多いわけです。
Facebookで「福面」を話題にしたところ福山市の方から「日本最古では?」とのご指摘があり、今回確認したところその説が有力であることが確認できました。その方とはそれ以来メールで交流が続いています。しかも、その方とその方のお知り合いの方からご寄付までいただき本当に驚いています。
折角なので、宮太柱の生誕地で石見銀山と太柱との関係のお話をと申し出たところご快諾いただき、来る7月29日に中条公民館で講演させていただくことになりました。地元でも宮太柱のことがよく知られていないとのことです。石見銀山での彼の功績を紹介することで、地域の皆さんの誇りにつながることに貢献できれば幸いです。
※大森町の中村朋子さんに復元していただきました。実際に着けるととても良い感じでした。
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