ユネスコと石見銀山
2020/6/21 16:53
今日は、日本がユネスコに加盟した日です。
1951年7月2日、日本は第6回UNESCO総会(パリ)を経て、60番目の加盟国となりました。戦後日本が初めて加盟した国連機関です。民間から起こったUNESCO加盟運動は、政府、国会などにも波及し、政府・民間の協力による一大運動に盛り上がり、日本のUNESCO加盟への機運を高めていきました。(公益社団法人日本ユネスコ協会連盟より引用)
日本政府は「石見銀山遺跡とその文化的景観」名で2006年にユネスコ世界遺産委員会に推薦書を提出しました。ところが、翌2007年にユネスコの諮問機関であるICOMOSは、内容が不十分であることを理由に延期と勧告しました。それを受けて近藤大使が自然との共生の観点から再アプローチしたことにより、7月2日世界遺産登録の運びとなりました。
ところで、ユネスコ憲章前文では戦争は「相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこしたことが共通の原因」であるとし、相互理解の必要性を説いています。これは国家や 民族、人種を越えてその歴史や文化、宗教などを尊重し、互いに理解し合うことを目的とした世界遺産の理念そのものであり、その意味で世界遺産を「平和の教材」として学ぶ意義は大きいといえます。
「手に手をとって」というユネスコの歌を作曲したのは、NHK朝のテレビ小説でおなじみの古関裕而です。その歌ができるまで初期の集いで歌われていた歌を作曲したのは山田耕筰です。
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