体験を次の世代へつなげる 副理事長 永田由利子
2026/8/25 10:33

「朝まで捨てていたのに、土になるとは思わなかった」
「ごみが花いっぱいになって、すごい!」
「豆豆豆~♪ぼくの植えた豆だもん。豆、食べたい。」
「はー、やっぱり農業って楽しい!」
子どもたちとコンポストや畑に取り組む中で生まれた言葉です。
私は、こういう言葉を聞くたびに、いいなあと思ってニヤニヤしてしまいます。
生ごみが土になり、花や野菜が育つ。自分で触れ、育て、変化を見つける。
子どもたちは、体験を通して実感するのです。
私は田舎町で育ちました。
家で育てたお米や野菜を食べ、鶏を飼い、山で薪を集める暮らし。
でも、それを自然に恵まれた暮らしだとは思っていませんでした。当たり前だったからです。
その価値に気づいたのは、自分が子どもを育てるようになってから。
食べ物も、水も、空気も、土もつながっている。私たちは自然に生かされている。「この子たちに、どんな未来を残せるだろう」――それが、私の活動の原点です。
小さい頃、外遊びが得意でもなく、虫が大嫌いだった娘。無理に大自然へ連れて行くことはしていません。ただ、暮らしの中で土に触れ、季節を感じる時間を大切にしてきました。
そして今、娘は母になり、自分の子どもとダンゴムシを集め、土に触れています。
その姿を見て思います。
「体験は消えないんだ」
すぐに答えが出なくても、心に残り、いつか次の世代へ手渡される。
だから私は、これからも子どもたちが自然や命の循環を感じ、「なんで?」「すごい!」と心を動かす場をつくっていきたい。
その体験が次の世代へつながったとき、私はこの活動を続けてきてよかったと、心から思うのだと思います。




