私たちの取り組む課題
私たちは、障がいや生きづらさを抱えた当事者、ご家族と信頼しあえる人間関係を築きながら、１人１人のストーリーにじっくりと１対１で耳を傾けることを通じて、ユメのタネに気づいてもらい、タネを芽吹かせる活動（傾聴）をしています。 語られたストーリーを本人の息遣いが伝わる形で発表し、多くの人に共有してもらうことで、共感の輪を広げ、人とのつながりを深めていき、ユメの実現を引き寄せていくのです。1つのユメへのストーリーは、誰かのユメへのストーリーにつながります。
また、ソダテ・カナエ活動に着手しつつあります。幾人かを対象に、当事者に伴走者をおき、一緒に目標設定をし、環境を整え、挑戦し、傾聴し、観察し、ネットワークをつくって共働することで、ユメをソダテ、実現に向けたサポートをして参ります。このいわば”テーラーメイド・サポート”の成果を、イベントや発表会や学会等で発信し、ゆくゆくは、ユメソダテ・ノウハウの確立を目指します。
これらの活動は、当事者のご家族等の身近な方々や、共感してくださる多くの専門家、更に様々な職業についておられる方々とネットワークを作り、知恵を集めて実施して参ります。
私たちは、これらの活動を通して、だれもがユメを見出し、育み、かなえることができる社会を創っていきます。
なぜこの課題に取り組むか
いま、障がいのある人を支援をする多くの施設や企業が、当事者のやる気や意欲の欠如でつまずいています。なかなか就労に結びつかなかったり、就労できても継続できない人が多くいます。
しかし、障がいがあっても、夢や目標を持つことはできます。そして、ユメは社会参加や就労への意欲を育てることにつながります。つまり、ユメには人を育てる力があります。
他方、"ユメ"が育つためには、親、友人、大人といったキーパーソンがいて、それぞれとの良好で豊かな関係が、不可欠です。感動体験を、親などの信頼できる大人に語り、承認されることを通じて、”ユメのタネ”に気づきます。この”ユメのタネ”は、交友や、多様な大人との交流の中で、芽吹き、"ユメ"へと発展していきます。つまり、社会がユメを育てるのです。
障がいがある人たちの多くは、家庭や学校、施設、職場で分離され、人間関係が限定される中で、受け身になりやすく、活動も制限されやすく、"ユメ"のタネをみつけ、育てるために不可欠な人間関係が限られています。ユメが持てないことと、社会参加の意欲の不足は、互いを強めあう負のスパイラルを形成しがちです。
そこで、ユメのタネを一緒に見つけ、育み、人間関係を豊かにしていきながら、ユメを叶えられるようにしていきたいと考え、前段をユメキク活動、後段をソダテ・カナエ活動として取り組んでいます。そしてユメをソダテ、カナエる事例を、日本中に沢山作っていくことで、「社会がユメを育て、ユメが人を育て、人が社会を照らす循環」を創っていきたいと考えています。
寄付金の使い道
傾聴を通じて、ユメのタネをみつけ、芽吹かせる活動（交通費、宿泊代、場所代、傾聴・テープ起こし・記事落としに必要な費用等）
イベント等を通じてネットワークを作る活動（イベント開催に必要な費用、交通費、宿泊代、ドリームチーム会議費等）
伴走し、目標を定め、体験し、定期的に傾聴し、人をつなぐことを通じて、ユメをソダテ・カナエることを支援する活動
