私たちの取り組む課題
2013年に、地域の社会人と大学生が中心となり、生活困窮家庭の子どもたちのための学習支援教室を立ち上げました。
団体のメンバーは、自ら仕事や学業を抱えながら、この市民活動(ボランティア活動)を継続、現在では大田区内に4つの教室を運営しています。
そして、教室での学習活動にとどまらず、子ども達の孤立を避けるため、季節イベント・合宿活動を定期的に取り組んでいるほか、地域とのつながりも大切にし、地元のお祭りの手伝いやイベントの実行委員として活動しています。
子ども達が自らの未来を切り開くサポートをしていくとともに、子どもたちの支援を契機に支援者のコミュニティーをつくり、地域共生型社会の実現を目指して活動しています。
なぜこの課題に取り組むか
家庭環境の違いが成績や進学率に影響を及ぼすなど、子ども達の学力格差が社会問題になっています。
生活困窮家庭のほとんどはいわゆる母子家庭です。お母さんが非正規の仕事を掛け持ちしながら、必死で子育てをしています。子どもと関わる時間や精神的余裕が不足しがちです。
そこで、私たちは地域の課題は地域で解決することを目標に掲げています。私たちの活動は、経歴も年齢もさまざまな70名を超えるボランティアスタッフに支えられて活動しています。また学習教材や教室の場所に関しても、私たちの活動を応援してくれる企業や商店、生協、福祉施設などが快く提供してくださり、民間の学習塾と遜色ない学習環境を整えることができました。未来ある子どもたちを、住民、企業、生協、福祉など地域全体の力で支える仕組みを築くために頑張っています。
寄付金の使い道
ひとりでも多くの子どもたちが夢に向かって進んでいけるよう、子どもの気持ちに寄り添いながら背中を押す温かい学習支援を行い、現在約250名の子ども達が在籍しています。
子ども達の中には、生活困窮だけでなく、発達障害・学習障害、さらには不登校の問題を抱えている子ども達が少なくありません。また教室で学ぶうちに、成績がぐんぐん上がり難関高校に挑戦する子どももいます。
こうした子ども達の支援には、きめ細かいかかわりと、専門性が必要になるため、定期的な研修も行っていますが、どうしてもボランティア活動では限界があります。
そこで昨年度から、専門的な知識や技能を有する方に報酬を出して定期的に来てもらい、クオリティーを保っていますが、生活困窮家庭を対象にしている事業の特性上、授業料もらうことには限界があり、活動資金の捻出に困難を抱えています。
また地域貢献活動では、高校生の子ども達と活動していますが、生活困窮家庭の高校生のほとんどは、家計や学費を捻出するため、アルバイトをせざるを得ない状況があります。地域に貢献したい、ボランティア活動をしたくても、家計の状況からアルバイトをしなければならない――こうした事情をサポートするために、団体の社会人がカンパを集め、こうした高校生が地域活動・ボランティアに参加したときには図書カードを支給する仕組みを開始しています。
しかしながら、こうした、活動を継続するためにはどうしても資金が足りません。
今までは、定期的に活動しているボランティアさんからのカンパで運営してきましたが、皆さまからのお気持ちをいただき、今後も活動を継続したいと考えています。
皆さまからいただいた気持ちを大切に、一人でも多くの子ども達が希望の進路に進めるよう、私たちのやれることは精一杯やっていこうと思っております。よろしくお願いいたします。