私たちの取り組む課題
◇不登校支援
小中学生の不登校率は毎年増加の一途を辿っており、東京都教育委員会の調べによると、2020年度に都内の公立小中学校を30日以上欠席し不登校になった子どもは、小学生が前年度より1100人増えて6317人、中学生は520人増えて1万1371人。あわせて1万7688人で、小学生、中学生いずれも過去最多となっています。
2021年は全国でも児童生徒の不登校や自殺が過去最多であることが伝えられており、コロナ禍でストレスを抱える子どもたちの気持ちを話せる場を作り、心のケアや子ども同士が触れ合える機会を意識的に持つことが重要です。
◇発達支援
特に発達に凸凹のある児童は集団での学習に困難を感じやすく、一人一人に寄り添った学習計画や支援が必要とされています。
またグレーゾーンの子どもの場合、その時々の状態を見ながら、専門的な支援が必要かそうでないかを判断する必要があり、その都度環境の変化によって、症状が悪化することも、目立たなくなることもあるのです。
行政による適応指導教室や一般的なフリースクール等の受け入れ条件としては小学4年生以上であるケースが多く、低学年児の不登校児は行き場所に困っている場合がほとんどです。保護者の方の就労状況によっては日中一人で過ごさなければならないことも少なくありません。
私たちは学習支援と共に、そのような状況に置かれた子どもたちが一人でも多く安心して過ごすことのできる居場所の提供を目的としています。
なぜこの課題に取り組むか
子どもたちは皆自分に合った学び方を選ぶ権利があるはず。
どんな環境に置かれていても、支援を必要としている子どもたちへ等しくサポートをするために、私たちWoodsはふくろうの部屋をスタートしました。
どんな環境で育ってもいつかは皆等しく社会に出る日がきます。
どんな環境で育てても子どもはどんどん成長します。
でも、心細い声はいつだって聴こえてきます。
その声にわたしたちが、なにかお手伝いできることはないだろうか。
なにか力になれることはないだろうか。
家でも学校でもない、
子どもたちにとって第3の居場所になりますように。
寄付金の使い道
<奨学金制度による学習支援>
ふくろうの部屋は、通室しているご家庭から毎月会費をいただくことで継続的に支援を行うことができています。
ですが中には、「学校に行くのは難しい、でも落ち着けるところで学習したい。けれどお金を払うことができない…。」という子どもがいます。
どんな環境に置かれていても、支援を必要としている子どもたちへ等しくサポートをするために、ひとり親世帯、低所得世帯への奨学金制度を計画しています。
<より多くの子どもたちへひとりひとりに合った学習場所を届けるために>
今は東京都文京区のシェアオフィスを利用させていただいているふくろうの部屋。
現在の場所以外でも、細やかな学習支援を必要としている子どもたちの声が届いています。
少しでも多くの子どもとご家庭のお手伝いができるように、学習教材、スタッフ確保や施設使用料のためのご支援にご協力をお願いいたします。
<リアルな芸術と自然へふれあう時間>
昨今の社会情勢もあり、子どもたちの遊び場は限られるばかりです。
好きなだけリアルな遊びを体験してもらうための会場費、ゲスト講師の先生への講師料等にご寄付を使わせていただきます。