私たちの取り組む課題
私たちは成田市にあります「サービス付き高齢者向け住宅 ういず・ユー ホープリビング成田」です。
地域の中で困っている方を支え合う、孤立させない、ということを目指して「フードパントリーうぃずゆー」の活動をしています。
私たちのフードパントリーでは受け取りに関して条件を設けていません。
条件があることによって、困っていても声を上げづらくなってしまう方がいるのではないかと考えているからです。
最近増えてきたフードパントリーやフードバンクの活動も、受け取りに関して条件があることがほとんどです。
ひとり親世帯、低収入世帯など様々ありますが、私たちが今目の当たりにするのは、コロナ禍でそういった条件に当てはまらなくとも生活にお困りの方はたくさんいるということです。
しかし若い世代ほど、こういった支援活動の情報を知らない傾向があり、1人で頑張っている人が多いことを知りました。
本当に必要な方にこの活動を知ってもらい、ひとりじゃないこと、困った時はお互い様、周りを頼っていい事を伝えるにはどうしたらいいか、
若い世代の家庭に活動を知ってもらえるように、市役所にご協力いただき市内の幼稚園や保育園に活動内容を周知していただきました。
困った時には困ったと声をあげやすい社会へ、そのためにあえて条件を設けていません。
なぜこの課題に取り組むか
コロナ禍において「見えない貧困」が増えていると知ったからです。地域の中で、もしかしたらすぐ近くにお困りの方がいるのではないか、少しでも力になりたいと始めた活動がフードパントリーです。
コロナの前でも日本では子供の7人に1人は貧困と言われてきました。言うまでもなく、コロナ禍でその割合は増えています。
フードパントリーうぃずゆーは第1回目を令和4年1月10日、第2回目を4月29日、第3回目を7月18日、第4回目を11月23日に行いました。
第1回目は約70人分、第2回目は約150人分、第3回目は約160名分、第4回目は約150名分をお配りしました。
【その後の活動】
令和5年2月23日 200名分配布
令和5年5月20日 173名分配布
その後も3ヶ月に1度フードパントリーの活動を続けています。
利用された方の人数が回を重ねるごとに増えています。
その事からも生活に困っている方が増えている事を感じました。
また、アンケートの結果約9割が子育て世帯でした。
小さな赤ちゃんや子供たちと一緒に来られる方が多くいました。
小さな子供たちに、食べ物に困らずお腹いっぱいご飯を食べて欲しい、心からそう願います。
利用された方々からは、「子供がたくさんいるから助かる」「こういう活動があると初めて知った、とてもありがたい」というお話をいただきました。
高齢者施設が始めた小さな小さな活動ですが、地域の皆さまや活動を応援してくださる方々により、支援の輪が少しずつ広がっています。
寄付金の使い道
3カ月に1回の継続した活動を行なっていくためには、個人の方からの食品や日用品のご寄付だけでは難しい状況です。
寄付金は無料配布する食品や日用品の購入に使わせていただきたいと思います。
また特に子育て世帯の利用が多いため、赤ちゃん用のオムツやミルクなどの購入をしたいと思っております。
約1500円で赤ちゃん用のオムツが1袋、
約2000円で粉ミルクが1缶購入できます。
「寄付金」という形でご支援いただくことのメリットとしては、フードパントリーを利用する方々にとって特に必要と思われる物品を購入し、お渡しできるということです。
写真は実際に寄付金で購入させていただいた物品です。
ご寄付を頂いた皆さまに心から感謝いたします。
今後とも温かいご支援をよろしくお願いいたします。