私たちの取り組む課題
長期化、複合化、高齢化等々、生きづらさを抱える若者が社会的な自立を果たすまでは、長期的・包括的な支援が必要となり、それらは、到底、一般家庭が単独で経済負担をすることが困難になってきています。
どの親たちも、「自分に何かあれば、この子はどうなるのだろう。」といった大きな不安を抱えています。
私たちは、個々の親が、従来のように、共倒れ覚悟で、子どもを支援していくのではなく、広く社会にこの状況を知っていただき、社会からのたくさんな支援を頂きたいと願っています。
そのためにも、基金を発展させ、社会と共に長期的に彼らを支援していけるような体制を作りたいと考えています。
なぜこの課題に取り組むか
近年、困難を抱える若者達への支援の必要性については注目されてきましたが、未だ一般的理解は浅く、支援活動に係る資金調達や人材確保は厳しい状況です。
しかしながら、この問題は今まさに日本に起こりつつある“8050問題”、“少子高齢化”、“生活困窮者・生活保護受給者の増加”、“独居老人の孤独死”など、将来的に更なる増加が見込まれる社会的課題であり深刻化につながることが予測されます。
私たちはこのような困難を抱える当事者である若者と家族、その支援団体への後方支援をすることで、将来への備えと解決の糸口を見出そうとしています。
寄付金の使い道
〇にこまる(250)プロジェクトへの助成
にこまるプロジェクトは、様々な課題を抱える就労が困難な若者に対しジョブトレーニングを受けられる場、生活に不可欠な調理技術、社会経験が得られる場を提供し、最終的には雇用の場となり得る包括的支援を行う目的で立ち上げられました。
当財団では、このプロジェクトを共に応援して下さるサポーターを募集し、サポーターメンバーには会費一口 1,100 円(6 ヶ月)に特典として協力店での”にこまるランチメニュー”1 食を 250 円+税(6 ヶ月期限)で提供し、その会費を資金源として若者自立就労支援活動に助成をします。
〇K2グループ(各団体)への助成
若者自立就労支援事業を主軸とした法人・NPOなど複数団体を運営するK2グループに対し、その活動費の助成を行います。
若者達を元気づけるためのイベント参加に伴う消耗品や訓練現場までの交通費など、追加の自己負担額を軽減できるように必要な範囲で助成をします。
〇経済的困難を抱える訓練生への“奨学金制度”
この制度は、生活困窮により継続的に支援を受けることができない訓練生に対し、奨学金によって生活や就労訓練等の経済的負担を軽減し、若者の自立を援助し達成することを目的として始まりました。
必要な人に平等に支援を受ける機会を提供するため、評議員会で審議し承認されることで受けられる制度です。