私たちの取り組む課題
① 「高齢者の孤立化・無縁化とリソースの活用不足」
超高齢社会にあり、さらに高い率への進む我が国において、ご高齢者の多くは、経済面だけでなく、経験、スキル、時間や暖かな気持ちなど、本当にたくさんのリソースを有していますが、消費や金融資産の保有では充足できない「生きがい」や「幸福感」が欠如し、また、引きこもりや孤立化が進んでいます。
②「社会的ハンデを抱える子どもの増加および有効な支援の不足」
一方、代表的な指標として「相対的な貧困率」の上昇が示す通り、格差が進み、社会的にハンデを抱えながら次代を担う責務を負っていく子どもたちは、OECD諸国と比較しても特筆すべき厳しい状況に置かれています。そして、社会的成功や自立には非認知能力の獲得が重要であることが分かってきておりますが、ハンデを抱える子どもたちは、この獲得の機会も著しく不足しているのが現状です。
2つの社会課題を「つなぐ」
このように、超高齢社会、家族や地縁等のコミュニティの希薄化、社会格差の増大などによる代表的な2つ社会課題は、一見するとどちらむ支援をされる側であると思われていますが、お互いに不足しているものを補い合うことで相互に支援する関係にもなります。
つまり、多くの高齢者の力など本来の力を十分には発揮できていないような「ソーシャルなリソース」を、フェアなスタートラインに立つことができない子どもたちとその支援活動に「つなぐ」、相互扶助となる仕組みを構築していくことで、社会の効率を高め、次世代に負の遺産を押し付けない社会づくりに寄与することができるということです。
そして、背景となる知識を有しない個人では比較的難しい「応援する対象を選ぶ」お手伝いをすることでのコミュニティ参加の推進を意図しています。
なぜこの課題に取り組むか
「つなぐ」助成事業により課題に取り組む
児童養護施設をはじめとした社会的養護施設、又は、社会的養護を必要とする児童を支援する団体(以下、「児童支援団体」とする。)に助成を行うことにより、社会的ハンデを抱える子どもの福祉の増進、心身の健全な育成、自立の支援、世代間の資源循環を促進します。
具体的には、家庭での虐待や貧困、親との死別などにより、社会的養護施設に入所せざるを得なくなった0歳から22歳の子どもや若者たちや、小児がん等の重度の病気のために、入院での闘病生活を余儀なくされている子供たちを養護するため、このような社会的ハンデを抱える子供たちを支援する団体に対する助成を行い、もって、児童の心身の健全な育成に貢献することを目的とする。
さらに、当財団のボランティア活動等への参加による高齢者の活性化と生きがい創出などにより世代間相互支援の推進し、助成金交付による金銭的支援、さらに、ボランティア等の時間やサービスの提供による非金銭的支援を組み合わせ拡充した「つなぐ」仕組みをつくることで、相乗効果を発揮させ、多世代間での様々なリソースの円滑な循環と相互扶助の一助となり、より良い社会を次の世代につなぐことを目指しています。
(※助成事業は、対象事業をより効果的なものとするため、助成金支給に加え、必要に応じてボランティア等による無償支援も実施しています。)
そして、下記のビジョンを実現することを目指しています。
子ども達と高齢者のつながり・双方向的なコミュニケーションを生み出す仕組みを作りだすことで、子どもを養護支援する施設団体を「つなぐ」(連携・協働・啓蒙などを推進する)ことで
つ つなぐこどで多世代が相互のささえ合う社会
な 亡くなった方の想いが日本の未来を明るくしていく社会
ぐ 具体的な多くの素晴らしい活動が連鎖する望ましい社会
い いつでも新たなスタートができる、子どもが希望を持てる社会
の のびのびとした安心できる老後をおくることができる社会
ち 地域や血のつながりだけでなく、想いで多世代間がつながる社会
といったビジョンをを実現していきます。
寄付金の使い道
財団の管理運営に関わる費用は
理事など財団関係者が負担しておりますので
いただいた寄付金の100%が助成金事業(公益目的事業)にて
子どもたちへの支援となっております。
2019年度対象事業助成金 応募受付中です!(締切 2019年1月19日)
****************** つなぐいのち基金のご支援者へのお約束 ******************
ご支援 ”志金”を無駄にしないための仕組み
★人件費、広告費などの「当財団の管理運営に関わる費用」は理事など財団関係者が負担しております。
★事業運営の中で、次世代の社会的な担い手の発掘・育成も目標にしていきます。
(高校のボランティア活動との協働プロジェクト実施など)
★シニア世代の方などの思いや貴重なリソースを活かす運営を目指してまいります。
★信頼できる協働団体とともに助成事業を通じ支援・応援しチームとして成果を目指します。
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