私たちの取り組む課題
・不登校の小学生〜高校生、若者を対象としたフリースペース事業を週5回実施。不登校になった子どもが、フリースペースに来ることによって自分の心を取り戻し、元気になることを目的とする。子どものペースに合わせた勉強や、運動や食事作りなど様々な活動、多世代同士の交流を通じ、多様な学びが得られる場となっている。
・不登校を考える親の会および講演会の開催。同じ悩みをもつ人同士が集まり話をすることで心の負担を軽減し、識者による講演を通じて地域で不登校への理解を深めていく。また、電話や訪問等による相談事業も行なっている。
・不登校、ひきこもりの若者の自立に向けた就労支援。進路相談や、経理やITなどの講座・団体内での実務にあたるなどし、社会的自立をサポートする。
なぜこの課題に取り組むか
・東日本震災を受け、しんどさが二重三重に重なる中、不登校・ひきこもりなど生きづらさを抱える子どもや若者が地域で孤立してしまう状況にあった。子どもたちが安心できる居場所を作るため、またその親を支えるため2013年2月に団体を設立した。
・不登校の子どもは、学校での辛い経験によって自己肯定感が低くなっていたり、他者と関わることに対して不安を持っていることが多い。学校の多人数学級では難しいきめ細かな対応をすることで、子どもの心の回復・成長をサポートすることが大切である。また、家庭内において親の心の状態や対応の仕方が子どもに直結するため、親への支援が肝要である。子どもへの支援と並行し、親が悩みを相談できる場をつくり、安心につなげている。
・不登校やひきこもりに対し、地域での理解を深めていく必要がある。休むことの大切さや、学校以外の多様な学びをつくる機会について学び合い、行政や教育委員会など関係者と連携しながら、地域で子どもたちや親を支援していく。
寄付金の使い道
フリースペースで手作りしている昼食やおやつの食材費、子どもがそれぞれのペースで学習するための教材費や材料費、子どもに対応するスタッフの人件費など、不登校の子どもや若者、およびその親を多方面で支援していくために使用する。