私たちの取り組む課題
月と風とは
手足を動かすことや
はっきりとした意思疎通をするのが難しい
重症心身しょうがいお持ちの方、
そんな方も無理なく気軽に
働ける場としての古着屋
『チャリティショップふくる』を運営しています。
他には尼崎市の委託を受けた
インクルージョンイベント『ミーツ・ザ・福祉』は
知る、出会う、相互理解を深める
きっかけになるものと位置付けて、
毎年11月第2土曜日に開催しているものや
地域の方も交えた
自由なアート作品の発表の場として、
隔月で『月イチ現代美術館』というイベントも開催しています。
動く話すのが難しい人の魅力を
ハダカの付き合いで伝えようと
地域の銭湯・福祉施設・他人の家に行って一緒にお風呂に入る
『おふろプロジェクト』も同時進行中!
大切な事業、居宅へのヘルパー派遣事業も行っています。
どれも実はしょうがいの有無関係なく
人がごきげんにその人らしく暮らす。
そんなお手伝いをしています。
具体的な課題としては3つあります。
○一つ目はしょうがい者の方は賃金が安く、
職業選択しにくいということ。
軽作業などの製造業より、接客業の方が向いてる、
接客業をやりたいしょうがいお持ちの方はたくさんいます。
しかしその望みが叶いにくく、
賃金が時給20円という人もいて、
誇りをもって仕事ができるとは言い難い現状です。
○二つ目は日本の服の再利用率アップ
80%が燃やされている日本の服。
これは先進国では断トツの数値。
新品=いいもの、という概念が根強く、
MOTTAINAI 状況にあります。
欧米ではチャリティショップがたくさんあり、
再利用や寄付をする文化が根付いています。
○三つ目は日本の寄付文化の醸成
ここ一週間で寄付かボランティアを
しましたか?とロンドン市民に聞くと
80%の人がYESと答えるそうです。
これは教会や教育による寄付文化の醸成によるものかと。
それにともなって社会課題解決のために気軽に寄付をしあう、
チャンネルがたくさんあります。
社会保障費の爆アゲは
もうほとんど無理な日本において、
市民どうしの助け合いとしての
寄付やボランティアが活発になることは
とても大切だと考えています。
チャリティショップの運営や
寄付を募ることでの認定NPOが
そのきっかけになればと思っています。
なぜこの課題に取り組むか
この世界の社会問題のほとんど全ては
『孤立』が原因になっているのと思います。
個人として孤立
家族として孤立
民族として、国家として孤立・・・
具体的に誰がどう悪いというわけでなく
『孤立という状況そのもの』は
やはりあまり楽しくないし
どうも居心地が悪いと思うのです。
月と風とはそれを少しでも解消すべく
様々なプロジェクトをおこなっています。
自分に興味をもってくれて
気軽に声をかけてくれる人の存在を感じること
たとえ誰かに代弁してもらっていても
範囲は狭くてニッチなものでも
共通の価値観
趣味趣向
仕事としてのやりがい
問題意識
を持つ人が自分以外にひとりでもいる。
そう思えることが、生きる上でとても
大きいのではないかと思います。
そして誰かと思いを共有したり
自分で自分のことを話したり
そういったことの連続がいづれ
『孤立のない社会』に
つながっていくのではないかと思っています。
寄付金の使い道
『チャリティショップふくる』でも古着販売を
『服を通じたコミュニケーションの場』と位置づけ
しょうがいお持ちの方が働きやすいよう環境整備
(片手にまひがある方でも服をかけられるおしゃれなハンガーの開発や
知的にしょうがいがある方でも見通しのたつ可視化された販売システムづくり)
のために使います。
そしてこの寄付が月と風と認定NPO取得への足掛かりになり
尼崎園田地区で助け合いとしての寄付やボランティアをする、
チャリティ文化醸成のきっかけになればと思っています。