事業の目的
遠野市の面積の約8割を占めるのが森林地帯です。木材不況の影響等から手入れされずに荒れた山が増えることにより、ニホンジカ等による獣害が広がり、また、近年増加する豪雨による土石流災害が懸念されています。荒れた山を手入れする人材を育成し、間伐等の森林整備を進める事で、森林が本来持つ水源涵養や生物多様性の確保などの多面的機能を再生します。
これまでの活動
間伐等の森林整備
手入れがされていない里山を中心に、山主と相談しながら間伐等を勧めています。
山仕事はじめの一歩(入門)講座
5月〜3月まで毎月1回、間伐等の森林整備ができる知識と技術を実習中心に学ぶ講座を継続する事で、修了生たちが自分の持ち山や地域の山で手入れをするようになっています。
間伐倶楽部
5月〜3月まで毎月1回、当会のスタッフと共に、間伐や間伐材の搬出などの作業を行っています。
豊かな森づくり倶楽部
当会の森づくりのゴールを「生物多様性豊かな森づくり」と定義し、賛同する山主や森林ボランティアなどとともに、間伐や森林のイベント等を進めながら森の持つ価値を発信して行きます。
水源の森づくりプロジェクト
遠野市の水源地である琴畑高原は、かつて牧場開発された後に使用されずに放置されていたため、市の植樹祭などで植樹活動が行われました。しかし、ホンシュウジカが増加することで、苗木が食べられて成育できない木が多くあるため、当会では地元小学生とともに琴畑高原周辺でドングリを拾い苗木を育て植える森づくりを継続しています。
これまでの事業成果
年々活動が多様化することで、参加者も小・中・高校生という若年層から20代の若者やリタイヤ組まで年齢層も広がり、森林整備する面積も着実に増えている。
事業の必要経費
運営スタッフ旅費・人件費、森林整備備品消耗品費、事務消耗品費