
事業の目的



2024年4月に新たな拠点「遠野森のがっこう」をオープン。
赤ちゃんからお年寄りまで利用できる自然体験施設であり、地域のもうひとつの居場所となることを願って運営しています。
これまで様々な自然体験活動を行ってきたNPO法人遠野エコネットが、誰もが日常の中で自分のペースで自然と共に過ごせる場をつくりたいと願って、「遠野 森のがっこう」は生まれました。
オープンデーは自由に出入り可能で、思い思いに自然との時間を過ごすことができます。
また月に数回は森との時間を楽しむヒントとなるような様々なイベント・ワークショップも行います。
誰もが自然との時間をたのしめる、環境ときっかけを
自然の中で過ごすことが、健やかな心と身体や、子どもの成長発達において重要であることが近年の様々な研究で明らかになってきています。しかし、自然が周りにたくさんあると思われているこの地でも、なかなか自然にふれられる環境と機会は少ないのではないでしょうか。「遠野 森のがっこう」は、できるだけ安心して構えずに自然にふれられる環境を用意し、自然との時間をより楽しめるきっかけを提供します。
体験を通して感じ、学ぶ
「遠野 森のがっこう」があるこの地には、先人たちが残してくれた豊かな自然と、人間と自然がともに生きてきた知恵や技、文化が息づいています。そこには、わたしたちが今とこれからを、よりよく生きられるヒントがあるように思います。「遠野 森のがっこう」は、この豊かな自然や先人たちが残してくれたものを、体験を通して感じ学びながら、わたしたちが今とこれからを生きる力を得る場でもありたいと思います。
これまでの活動



①小学生向け森暮らし体験「おひさまのねっこ」
小学生を対象に、年間を通して森探検や田んぼでのお米づくり、野外調理などを行います。体験を通して子ども達の自然への理解を深め、子どもたちが本来持っている力を引き出すことを目的としています。
②夏休みのもりっこキャンプ
毎年夏休み期間中に、小学4年〜中学3年生を対象に、4日間のキャンプを行っています。4日間の自然の中での共同生活を通して、生きる力を育みます。期間中には、シャワークライミングや木工体験などの体験プログラムもあります。
③幼児向け森暮らし体験「どんぐりのぼうし」
未就学児とその家族を対象に、子ども達の好奇心を尊重し、自然への関心を高める体験活動を行っています。森のおさんぽや田んぼ・畑仕事体験、森での絵本の読み聞かせなどを行い、森の中でゆったりとした時間を過ごします。
④森歩きを楽しむ会
森への関心を高めるため、森の多様な魅力を講師に指導いただき観察・調査し、また、山菜や茸などの森の恵みをいただき皆で野外料理をして味わう活動を行っています。
⑥学校・子供会・企業他の自然体験教育及び研修
間伐等の森林整備や炭焼きや薪割りの体験を通じて、森林保全への理解を深める機会となるよう、様々な団体の体験活動を受け入れています。
これまでの事業成果
夏の子ども向けキャンプから始まり、10年以上継続して活動することにより、当時小学生だった子ども達が成人して、当会の活動スタッフに加わるなど、世代を超えたつながりができています。
事業の必要経費
・遠野森のがっこう運営費
遠野森のがっこうのオープンデーは、現在、入場料無料で運営を行っております。赤ちゃんから大人まで、金銭的問題がハードルになることなく、気軽に利用してもらいたいという想いからです。無料でオープンすることを継続するために、ぜひみなさまからの寄付をお願いします。
・子ども向けプログラム活動資金
特に子ども時代の自然体験は、その後の人生においてもとても重要な経験になると考えています。
金銭面がハードルになって、子どもの貴重な体験機会を奪ってしまわないよう、子ども向けのプログラムは参加費をできる限り抑えて設定しています。
未来を生きる子どものための体験機会を、子どもやその子の家庭だけが金銭的負担を背負うのではなく、社会全体でその機会を担保できるようになれたらと思います。
・小中学生対象送迎バスの運行経費
遠野森のがっこうでは、小中学生を中心に、森のがっこうを利用する場合の送迎支援を、無料で行っています。
今後もできる限り無料で送迎支援を行えるよう、その運行経費に使用させていただきます。