私たちの取り組む課題
―徳島への観光客招致に取り組む―
徳島県は「魅力のない県」であると揶揄されることがあります。その理由は様々でしょう。
他県と比較して、娯楽施設や観光名所が少ないと感じている人も少なくないかもしれません。
事実、観光庁の調査でも、観光地点として挙げられている場所は徳島県内に147地点と、同じ四国内の香川県の156地点、愛媛県の228地点を下回っています*。
また、観光客に関連するデータを見ても、1年間に徳島県に宿泊した観光客数は、全都道府県のうち最少(未集計の都道府県を除く)となっています*。これは徳島県が京阪神圏から日帰りでの観光が可能になった影響であるとも考えられますが、日帰りを含めた総観光客についての観光消費額は、香川県の約1,000億円、愛媛県の約960億円に対して、徳島県はこれらを下回る約830億円となっています*。
例えば、首都である東京、西日本最大の都市である大阪からのそれぞれの移動所要時間は、徳島市と高松市で大差ない―すなわち地理的なハンデが主たる要因ではない―にもかかわらず、以上のような差が生じているのです。このような現状に至る理由として、我々は徳島県の観光客を呼び込む力の不足であると考えます。
我々は、徳島県の観光産業の活性化を目指し、観光客招致に全力で取り組みます。
*出典:国土交通省観光庁「平成28年 共通基準による観光入込客統計」
ここで利用しているデータはすべて本記事執筆時(2019年10月現在)のものです。
なぜこの課題に取り組むか
―なぜモニュメントを創るのか―
徳島県の観光産業の活性化のため、新たに観光客の招致に取り組む必要があります。そのために我々が定めた2つの目標があります。
- 徳島に「行ってみたい」と感じられる新しい観光スポットを創ること。
- 徳島の魅力が視覚的に思い出として残り、共有できるスポットを創ること。
この両方を達成できる施策のひとつとして、観光モニュメントの設置を提案しました。
つまり、モニュメントとともに撮影された写真や映像がSNSなどで共有され、それを見た人が自分も行ってみたいと思える空間を創ることで、徳島の知名度向上やコマーシャルメッセージとして寄与できるのです。
―SNSを意識した施策立案―
近年の急速なSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の普及により、日本人の7割以上が何らかのSNSを使用しています*。特に若い世代に焦点をあてれば、20代は100人中98人、30代でも100人中92人の割合でSNSの利用経験があると言われています*。
さらに別の調査では、SNSを利用する人のうち50.7%が「SNSに写真や動画をアップする」と答えたと伝えています**。
特筆すべきは、これらのSNSに写真や動画をアップする人たちが、その写真や動画のために消費行動を起こす傾向にある点です。グラフに示されているように、SNSへの投稿を目的として旅行したり、食事したりすることは珍しいことではないのです**。
以上のことを踏まえ、新たな観光スポットを創出するにあたって必要な要素は次の2つに集約できるでしょう。
- 視覚的に印象強い「写真を撮りたくなる」スポットであること
- SNSで共有された際に「徳島らしさ」が伝わるスポットであること
この2点を満たす施策のひとつが、「文字型モニュメント」の設置なのです。
*出典:総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
**出典:消費者庁「平成28年度 消費生活に関する意識調査結果報告書―SNSの利用、暮らしの豊かさ、シェアリングエコノミー等に関する調査―」
ここで利用しているデータはすべて本記事執筆時(2019年10月現在)のものです。
寄付金の使い道
みなさまからお寄せいただいた寄付金は、以下のモニュメント設置にかかる費用に使用させていただきます。
- モニュメントの制作費
- モニュメントの設置工事費
- モニュメント設置に関するその他の費用(関係機関への申請や手続きに係る費用等)