私たちの取り組む課題
東京育成園にはさまざまな理由で家族と離れて生活せざるを得ない2歳から18歳の子どもたち約50名が生活しています。
施設で暮らしているからといっても、特別なことはありません。
子どもたちはここから地域の小中学校や幼稚園、高校に通っています。放課後は友人との交流を楽しんだり、部活動やアルバイトに励んでいます。
子どもたちは本園敷地内の5つのホームと、地域にある6つのグループホームに分かれて生活しています。それぞれ資格を持った専任の職員が担当しています。職員は生活のケアだけでなく勉強のサポート、悩みの解決など子どもたちに寄り添いながら日々の成長を支援しています。
当園は1899(明治32)年に「東京孤児院」という名称で創設され、子どもたちの養護を始めました。しかしその後1907(明治40)年、初代園長北川波津は「自分の住んでいる家を孤児院と呼ばれ、自分等を孤児、孤児と呼ばれることは子どもにとって辛いことだ」と子どもの人権を守る立場から、現在の「東京育成園」と改称しました。
この考えは現代にも通じるものであり、施設で暮らしているかどうかではなく、ただひとりの人間として、この子どもたちひとりひとりの素晴らしい成長を願い、さまざまな課題に取り組んでいます。
なぜこの課題に取り組むか
児童養護施設東京育成園の理念
「子ども中心主義」
聖書が示す「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」(マタイ福音書25章40節 新共同訳)の聖句が当園の基本となっています。
当園は、このイエス・キリストの使信に応答し最も小さい者のひとりである子ども達をありのまま受容し愛することを使命としています。
当園の事業の理念は、この聖書のことばを土台に、「児童権利条約」、「児童福祉法」、「児童憲章」の理念を踏まえ、「子ども中心主義」という言葉で表しています。
つまり、事業の目的は子ども達の幸せを創造するためにあります。そのためには常に、子どもの想いや言葉にできない願いを受け止め、事業が「子どもの最善の利益」であることに努め、子どもとその養育者を含めた幸せが実現できるように取り組みます。
それには、つねに専門性を高めることに努め、自己改革(イノベーション:innovation)を怠らず、神様から委ねられた子ども達の健全育成のために事業を発展させていきます。
寄付金の使い道
私たち東京育成園は、国や都、世田谷区からの措置費や補助金によって運営されています。
子どもたちの生活にかかる費用についてはそれらで賄われるものの、子どもの地域活動や生活の幅を広げる活動に関する費用については、決して十分ではありません。
いただいた寄付金は、児童養護施設東京育成園で暮らす子どもたちのため、行事のための費用、学習や自立などの支援にかかる費用など、施設運営のために使用させていただきます。また、子どもたちにとって、少しでも施設での生活が前向きになれるよう、積極的に環境整備に取り組んでいますので、そのための費用にも充てさせていただきます。
他にも、当園は地域の子どもたちを支援するための企画なども行っておりますので、そうした活動にも活用させていただきます。
領収書は皆様へお送りいたしますが、国税庁の指導により領収書の日付はご寄付いただいた日ではなく、施設に振り込まれた日となります。
本サイトのシステムの関係上、毎月25日以降のご寄付は、翌月に施設に振り込まれますので、領収書の日付もそのようになりますので、ご注意ください。
寄付頻度を毎月で設定された方への領収証は、1月1日~12月31日までに施設に振り込まれたご寄付の合計額で翌年1月に発行させていただきます。